銀行融資に通りやすい事業計画書の9つのポイントを教えます!!

銀行融資に通りやすい事業計画書の9つのポイントを教えます!!

銀行融資の際にもっとも重要になる書類の1つが事業計画書です。

事業計画書は、運転資金や設備資金の融資には非常に重要になる書類であると同時に、創業融資の際には最も重要になる書類の1つだと言っても過言ではありません。

審査に通過するためにはいかに整合性や計画性の高い事業計画書を策定することができるかが全ての鍵を握ると言っても過言ではないでしょう。

事業計画書の重要性や審査で確認されるポイント、さらに審査に通過しやすい事業計画書の作り方について詳しく解説していきます。

事業計画書とは何か?

事業計画を練る様子

そもそも事業計画書とは何なのでしょうか?

本来は銀行融資とは無関係に経営計画と同時に事業計画書を策定しておくことに越したことはありません。

自社の計画のために策定すべき事業計画書ですが、銀行融資の審査ではさらに重視されることになります。

事業計画書の策定方法について詳しく解説していきます。

経営計画を示す書類

事業計画書とは、その名の通り企業の経営計画を示した書類です。

短期、中期、長期の目標を定め、売上や利益をどの程度まで伸ばすのが、という具体的な数値目標を掲げて目標達成のためのプロセスを示したものになります。

株主や債権者などから自社への理解を深めてもらう目的や、従業員の意思統一のために従業員や株主や債権者など、内部または外部に対して公表する計画書という位置付けです。 

この事業計画書から株主は「この会社は成長性がある」と判断できますし、従業員は「この会社にこのまま勤務しても安心」などと感じることができます。

融資とは無関係に事業計画書は会社経営上、必ず必要になるものであると理解しておきましょう。

審査では企業の長期計画が重視される

銀行融資では特に事業計画書が重視されます。

銀行は融資によって会社を成長させ、雇用の拡大と地域経済の発展を図ることをミッションとしています。

その先に銀行の収益拡大も期待することができます。

銀行が企業の長期的な収益性や成長性を評価するための最も大きなポイントの1つが企業の事業計画書です。

計画書に合理性があれば「この会社はこの先も成長するだろう」と判断することができるので、銀行は融資に対してポジティブになりますが、事業計画に合理性がなければ「成長性を期待できないので融資をすることが難しい」と判断されてしまいます。

企業の長期的な成長性を重視する銀行は、審査で事業計画書を確認して融資の可否を判断します。

特に何も実績がない起業家に対して融資を行う創業融資においては、計画を審査するしかありせん。

そのため、創業融資の審査においては事業計画書が最も重要になります。

銀行が事業計画書をチェックする5つのポイントとは!?

銀行が事業計画書をチェックする5つのポイントを考える女性

銀行は審査の際に事業計画書を非常に重視します。

銀行は事業計画書のどの部分に注目しているのでしょうか?

銀行がチェックしているのは事業計画書の以下の5つの部分になります。

  1. 数字の根拠があるかどうか
  2. 経営理念
  3. 長期間の成長戦略
  4. 実現可能性のある目標か
  5. 夢や社会課題の解決を伝える

事業計画書の中で銀行が審査で確認する5つのポイントについて詳しく解説していきます。

①数字の根拠があるかどうか

事業計画書に記載されてある数字に根拠があるかどうかという点は、事業計画書を確認する上で非常に重視されます。

事業計画書はあくまでも将来の計画にすぎないため、希望的観測によって根拠もない数字を記載することは非常に簡単です。

例えば「3年後には売上も収益も2倍になる」という計画を立てたとしても、その計画に根拠がなければ何も意味はありません。

「現状、前月比5%ずつ売上が増加しているから、このペースを維持することによって売上は2倍になる」というような計画であれば実現可能性はありますが、何も根拠がなければただの絵に描いた餅です。

売上や収益だけでなく、あらゆる数字は根拠のあるものとするようにしましょう。

②経営理念

経営理念や経営者の信条なども明確にしておくことも重要です。

会社として何を販売し、その商品やサービスを通じて社会をどうしたいのか、株主や従業員に対してどのように報いるのかなどという経営理念をしっかりと確立し、説明しましょう。

理念なき組織は長期的に発展することはありません。

その会社の理念がしっかりと確立しているかどうかという点は、銀行にとっても非常に重要なポイントですので、経営理念を明確に記載するようにしてください。

③長期の成長戦略

事業計画書は1年程度の短期の計画だけでなく、5年10年先の長期の成長戦略を描くことも重要です。

企業の成長は地域の成長、地域の成長は金融機関の成長にも繋がります。

経営理念を通じて、会社が長期的にどのように発展していくのかは、金融機関にとって非情に重要です。

10年先の目標と、それを実現するための成長戦略を明確に記載するようにしてください。

「10年先の売上や収益などの数字が分からない」という人は「地域シェア1位」とか、「顧客満足度1位の会社にする」などの目標を実現のための戦略とともに掲げればよいでしょう。

④実現可能性のある目標か

掲げた長期的な目標に実現可能性があるかどうかという点も非常に重要になります。

例えば何も実績がない飲食店が「5年後にミシュランガイドに掲載」という目標を掲げたとしてもそれは実現可能性が非常に低いと判断されてしまうでしょう。

現状を鑑みて、120%くらいの努力をすれば達成することができそうな目標を設定することで「この会社は長期的なビジョンがある」などとポジティブに評価される可能性があります。

実現可能性のある長期的な目標を設定しましょう。

⑤夢や社会課題の解決を伝える

数字から説明するための事業計画も重要ですが、数字から判断することができない経営者の夢や熱意なども重要です。

会社の事業を通して何を実現したいのか、社会にどんな影響を与えたいのか、社会にどのような寄与ができるのかなどの熱意や夢を伝えるようにしましょう。

融資の審査において、金融機関の担当者が「この社長を応援したい」「この社長に賭けてみたい」と感じることができれば審査に通過できる可能性はかなり高まります。

金融機関の担当者に事業に賭ける熱意や夢を大いに熱く語るようにしてください。

{必見}銀行融資の審査に通過できる事業計画書の9つのポイント!!

銀行融資の審査に通過できる事業計画書の9つのポイントを説明する女性

「審査では事業計画書が重要」と言われたとしても、実際にどんな事業計画書を作成すればよいか、具体的な作成方法が分からないという人も多いのではないでしょうか?

事業計画書で必ず記載しなければならないポイントは以下の9つです。

  1. 会社概要
  2. 経営理念やビジョンが明確
  3. 競合他社と比較した際の自社の商品サービスの強み
  4. 市場環境や市場の見通し
  5. 売上計画
  6. 生産計画・仕入計画
  7. 利益の予想
  8. 社内体制の計画
  9. 資金繰り計画

事業計画書策定のための9つのポイントを理解して、審査に通過しやすい事業計画書を提出することができるようになりましょう。

①会社概要

会社概要には、本店住所、資本金、設立年月日、従業員数などを記載しましょう。

会社概要から会社の規模などを金融機関が知ることができます。

②経営理念やビジョンが明確

経営理念やビジョンはできる限り簡潔かつ明確に記載するようにしてください。

長い文章をダラダラと記載するのではなく、重要な点を箇条書きにして、その後に経営理念やビジョンを明確に説明することができるような文章を記載するとよいでしょう。

読んだ人が、「この会社はこんなことを大切にしているんだ」と一目で分かるような内容にするようにしてください。

③競合他社と比較した際の自社の商品サービスの強み

競合他社はどこの会社なのか、自社はその競合他社と比較してどこか強みなのか、どんな方法でその競合他社に勝っていくのかという点を明確にしましょう。

他社をしっかりと分析するとともに、自社のストロングポイントを明確にして、ストロングポイントで競合他社に打ち勝つという戦略を立てることで「自社の強みがわかっている」「戦略的」などとポジティブに評価される傾向があります。

客観的に自社と他社を比較し、その上で勝利の戦略を描くようにしてください。

④市場環境や市場の見通し

自社が置かれている市場環境や、市場全体の見通しも客観的かつ明確に予想するようにしてください。

いくら自社が競合他社に勝ったとしても、市場全体が縮小していくのであれば会社として成長性は低くなります。

市場環境の見通しを予測するとともに、環境の変化に対してどのように対応していくのかという戦略を描くようにしてください。

⑤売上計画

「どこに」「いくら」販売するのか、という売上計画も重要です。

計画に成長性があることが重要になりますが、やはり計画に根拠があるものでなければなりません。

「すでに契約済みの取引先へ5%ずつ販売を伸ばした場合」など、ある程度の根拠ある売上計画を立てて、その売上が伸びていくような事業計画書であれば審査に通過しやすくなります。

⑥生産計画・仕入計画

生産計画や仕入計画も重要です。

どこからいくら仕入れ、月にいくら仕入れを行うのかという計画を理論的に行いましょう。

仕入れや生産計画は適当なものであってはなりません。

受注や売上状況に鑑みて、無駄な在庫が残ることがないように適切に仕入れや生産を行う必要があります。

「契約済みの売上先に販売するための仕入れを毎月100万円ずつ行う」など、無駄な仕入れにならないような計画的な仕入や生産の計画を立てるようにしましょう。

⑦利益の予想

売上や仕入れや生産の予測を立てたら、利益の予測も立てていきましょう。

利益の予測は根拠に基づいて増加するというのが最も重要です。

会社が売上の増加に伴って多くの収益を上げることができるような達成可能な利益計画を立ててください。

⑧社内体制の計画

社内体制の計画も重要です。

基本的には「会社が成長していく」という計画にと基づいて、従業員の雇用も増やすなど社内体制の拡充も行っていかなければなりません。

会社が大きくなれば、これまでは経営者と家族だけで、営業、生産、経理などを全て行っていた業務を細分化して、専門部署を立ち上げる必要もあるでしょう。

事業の成長に伴い、社内体制をどのように整備していくのかという計画もしっかりと立てるようにして下さい。

⑨資金繰り計画

事業計画書には売上や経費や利益の計画だけでなく、短期・中期の資金繰り計画も添付する必要があります。

売上拡大に伴い、資金の入金も流出も多くなります。

資金繰り表もその計画に対応したものを策定しましょう。

最も重要な点は、融資を受けた後に返済には問題がないという資金繰り表にすることです。

事業計画書で計画した会社の成長が加味されて、さらに問題なく返済できるだけの資金が確保された資金繰り表を作成するようにしてください。

まとめ

9個の風船

会社経営にあたっては中期・長期の事業計画を記した事業計画書の策定が非常に重要です。

目標もなく闇雲に経営にあたっていても会社は成長できません。

会社は明確な目標に向かって営業してこそ成長することができます。

また、銀行融資においても事業計画書は非常に重要視される書類の1つです。

銀行融資に通過するためには、以下のポイントを網羅した事業計画書を作成することを心がけましょう。

  1. 会社概要
  2. 経営理念やビジョンが明確
  3. 競合他社と比較した際の自社の商品サービスの強み
  4. 市場環境や市場の見通し
  5. 売上計画
  6. 生産計画・仕入計画
  7. 売上や利益の予想
  8. 社内体制の計画
  9. 資金繰り計画

審査に通過するためだけでなく、自社の経営にも事業計画は重要ですので、日頃から定期的に事業計画書を作成しておくとよいでしょう。