銀行融資とビジネスローンの違いや使い分けるポイントについて徹底比較

銀行の看板

事業主の方が事業に必要な資金を借りる手段として代表的なものが「銀行融資」と「ビジネスローン」です。

どちらの方法でも事業に必要な様々な資金を借りることができますが、そのメリットデメリットは正反対ですし、活用できる場面も全く異なります。

「どちらの方がよい」と一概に言うことは難しいですが、それぞれの違いをしっかりと理解して適切な場面で使い分けることが非常に重要になります。

銀行融資とビジネスローンの違いを理解して、自社に最適な方法で資金調達することができるようになりましょう。

銀行融資とビジネスローンの違いとは?

円とドル

銀行融資とビジネスローンの違いとしては主に以下の4つのポイントを挙げることができます。

  1. 金利
  2. 融資限度額
  3. 融資までの時間
  4. 資金使途

まずは銀行融資とビジネスローンの違いを理解しておくことが重要です。
4つの違いについて詳しく解説していきます。

1,金利が異なる

銀行融資とビジネスローンが最も異なる点は金利です。

銀行融資の金利は2%前後と、非常に低金利に設定されていますが、ビジネスローンの金利は15%〜18%程度と利息制限法の上限金利ギリギリの設定になっていることが一般的です。

銀行は中小企業へ必要な資金を供給し、地域経済を活性化させるという公共的な使命を負っています。

一方ビジネスローンはそのような使命は負っておらず、完全に営利目的で融資を行います。

そのため、ビジネスローンの金利は高く利息制限法ギリギリの高金利が設定されています。

その分、ビジネスローンの方が審査が甘く、銀行融資の審査に落ちた人でも審査に通過できる可能性はありますが、やはり高い金利は大きなコストになります。

2,限度額が異なる

ビジネスローンと銀行融資では融資限度額も異なります。

ビジネスローンは無担保の場合には500万円〜1,000万円が限度です。

一方、銀行融資には限度額は特にありません。

企業の規模や業況に合わせて融資を行うので規模が小さな企業は数百万円程度しか借りることができませんが、規模が大きな場合には数億円以上のお金を無担保で借りることも可能です。

この意味で、500万円〜1,000万円程度の融資しかすることができないビジネスローンは中小企業しか活用することができないと言えるでしょう。

3,融資までの時間が異なる

銀行融資とビジネスローンは融資までの時間も異なります。

銀行融資はいくら早くても申し込みから融資まで1週間、平均的には2週間程度の時間がかかってしまいます。

一方、ビジネスローンは最短即日で融資に応じている業者も多数存在します。

これは、審査手法が銀行とビジネスローンでは全く異なるためです。

銀行は審査担当者が企業の数字を決算書から把握するだけでなく、経営者と面談して経営者の資質なども判断します。

人間の目で審査する部分が大きいため、どうしても審査には時間がかかってしまいます。

一方、ビジネスローンは、決算書や確定申告書の内容をコンピューターへ入力するだけのスコアリングという方法で審査をするので審査に時間がかかりません。

大手ノンバンクは最短即日で融資を行なっています。

融資スピードがノンバンクと銀行では非常に大きく異なります。

資金が必要になるまでの時間的余裕を勘案し、最適な融資方法を選択しましょう。

4,資金使途が異なる

銀行融資とビジネスローンでは資金使途に関するスタンスも全く異なります。

銀行融資は申し込みの際に、何に使うかの明細を詳細に提出しなければなりませんし、融資実行後も資金の行方を銀行などに管理されることもあります。

一方、ビジネスローンは一応資金使途は申告しますが、見積書などで資金使途を確認されることもありませんし、融資実行後も借りたお金を何に使ったか確認されることはありません。

借りたお金の使い道では、銀行融資の方が厳格で、ビジネスローンの方が自由度が高くなっています。

借りたお金を複数の使い道に使いたいというような場合には、自由度の高いビジネスローンの方がメリットがあるでしょう。

銀行融資とビジネスローンを使い分けるポイントをご紹介

ビジネスマン

銀行融資とビジネスローンはどのように使い分けるべきでしょうか?

大前提として「基本的には銀行融資を使うべき」ということを頭に入れておきましょう。

そしてビジネスローンは銀行融資ではカバーできない資金調達で活用すべきです。

ビジネスローンを活用すべきタイミングとしては以下の3つのタイミングがあります。

  • 銀行融資の審査に通過できない
  • 急いでお金が必要
  • 税金を滞納している

基本的には銀行融資を利用すべき理由と、ビジネスローンを使うべき3つのタイミングについて解説します。

基本的には銀行融資を使うべき

基本的に事業資金の調達が必要な時には、銀行融資を利用するということを理解しておきましょう。

銀行融資は利息負担が少ないため、できる限り少ない資金調達コストで必要な資金を調達するのが鉄則です。

また、銀行からお金を借りていること自体は金融機関や投資家からそれほどマイナスの評価を受けるわけではありませんが、ビジネスローンを借りている場合にはマイナスの評価になります。

これらの理由から、銀行の審査に通過することができるうちは、銀行から最初にお金を借りることを基本として徹底してください。

ビジネスローンを利用するタイミングは、ビジネスローンを利用しなければならない以下の状況に限りようにしましょう。

ビジネスローンを使うべき3つのタイミング

ビジネスローンを使うべきタイミングは以下の3つのタイミングです。

  1. 銀行融資の審査に通過できないとき
  2. とにかく急いでお金が必要なとき
  3. 税金を滞納したとき

基本的には銀行融資で資金調達すべきですが、あえてビジネスローンで資金調達する3つのタイミングはどのような時か、詳しく見ていきましょう。

①銀行融資の審査に通過できないとき

銀行融資の審査に通過することができない時は、ビジネスローンへの申し込みを検討すべきでしょう。

ビジネスローンは、金利が銀行融資よりも圧倒的に高い分、銀行よりは非常に甘い審査を行なっているためです。

例えば、営業赤字と債務超過が重なってしまっている状況下ではまず銀行融資の審査に通過することはできません。

しかし、ビジネスローンであれば、赤字や債務超過でも審査に通過することができる可能性は十分にあります。

銀行融資に通過することができず、「それでもお金を借りたい」という場合には、ビジネスローンへの申し込みを検討するとよいでしょう。

②とにかく急いでお金が必要なとき

急いでお金が必要なタイミングでは、ビジネスローンへ申し込むことによって必要なタイミングに資金が間に合う可能性があります。

先ほど説明したように、銀行の融資は申し込みから借入まで2週間程度の時間がかかりますが、ビジネスローンは最短即日で借入をすることができます。

急いでお金が必要なタイミングでは、銀行融資を待っていたら間に合わないことも少なくありません。

「取引先から予定していた入金が遅れると急に連絡が入った」
「銀行融資が入金になるまでのつなぎの資金が必要」
「手形や小切手の決済のためのお金がない」

このような緊急でお金が必要な場合にはビジネスローンを利用すべきタイミングだと言えるでしょう。

③税金を滞納したとき

税金を滞納した時は、ビジネスローンでなければ融資を受けることはできません。

銀行融資では基本的に納税証明書が必要になるので、納税証明書を提出することができなければ融資を受けることができないためです。

したがって、銀行融資を受ける場合には絶対に税金の滞納が発生する前にしなければなりません。

もしも税金の納付期限をすぎてしまったら、ほとんどの銀行融資をその時点で受けることができなくなってしまいます。

税金を滞納した場合には、銀行融資を諦め、ビジネスローンを利用するようにしましょう。

銀行融資とビジネスローンはどっちがいいの?

どっちがいいか選択をする様子

結局、銀行融資とビジネスローンはどちらがよいのでしょうか?

使い分けるタイミングとして以下の5つを挙げることができます。

  1. 利息負担を軽くしたい
  2. 外部の評価を下げたくない
  3. 設備資金を借りたい
  4. 急いでお金が必要
  5. 審査に通過できない

銀行融資とビジネスローン、どちらが最適なのか、ケース別に解説していきます。

1,負担を軽くしたいなら銀行融資

できる限り利息負担を軽くしたいのであれば銀行融資を受けるようにしましょう。

銀行融資の金利が2%程度ですが、ビジネスローンで100万円借りた場合には15%程度もの高金利が適用されます。

同じ100万円を借りても銀行であれば利息負担は年間2万円程度ですが、ビジネスローンは15万円にもなってしまいます。

できる限り少ないコストで資金調達したいのであれば絶対に銀行融資を選択すべきでしょう。

2,外部の評価を上げたいなら銀行融資

外部の評価を下げたくないのであれば銀行融資を受けるようにしましょう。

ビジネスローンを利用している企業は、金融機関や投資家などの外部の人から「資金繰りが苦しい企業」などと判断される傾向があります。

金利の高いローンでなければ資金調達をすることができないほど業況が厳しいと判断される傾向があるためです。

銀行融資であれば借入によって資金調達するのは企業にとっては半ば当然ですので、債務超過のような状態でない限りは外部からの評価が下落することはありません。

外部からの評価を下げたくないのであれば銀行融資を選択するようにしましょう。

3,設備資金を借りるなら銀行融資

設備資金を借りるなら銀行融資を選択するようにしましょう。

先ほど述べたように、ビジネスローンはそれほど高額の借入には対応していません。

借りることができたとしても1,000万円程度で、高額な設備資金をビジネスローンで調達することは困難ですし、高額の借入をしても利息負担についていくことが難しいでしょう。

そのため、高額の設備資金の借入を希望するのであれば、銀行融資を利用するようにしましょう。

ビジネスローンは基本的に少額の運転資金を借りることに適しており、設備資金を借りることに適していません。

4,急いでお金が必要な時はビジネスローン

急いでお金が必要な時にはビジネスローン一択です。

即日融資を受けることができるビジネスローンはとにかく急いでお金が必要な時には最適です。

銀行融資を待っていたら2週間近くお金が入りませんし、そもそも審査が厳しいため、待たされたあげくに「やはり融資できない」ということになってしまう可能性も十二分にあるためです。

この点、ビジネスローンは審査結果がすぐに出ますし非対面で契約することができるので、申し込みから融資までが非常にスムーズです。

急ぎの時にはビジネスローンを選択するのがよいでしょう。

5,銀行の審査に落ちたらビジネスローン

銀行の審査に落ちてしまい「どうしてもお金が必要」という際にもビジネスローンの方がよいでしょう。

銀行融資の審査はビジネスローンよりもかなり厳しく、赤字や債務超過では借りることはできません。

また、税金の滞納、前回融資から1年未満というケースでも銀行から借りることは非常に困難です。

このようなケースでも「外部から資金調達しないと倒産してしまう」という場合にはビジネスローンに相談してみましょう。

ビジネスローンは赤字や債務超過、税金滞納、前回融資から時間が空いていないというような状況でも融資を受けることができる可能性があるので、銀行から融資を断られた企業でも十分にチャンスがあります。

まとめ

銀行融資とビジネスローンは

  • 金利
  • 限度額
  • 融資までの時間
  • 資金使途

という点で正反対です。

基本的には正攻法の方法である銀行融資を利用し、ビジネスローンを利用するのは銀行融資では対応できない部分に限るようにしましょう。

銀行融資では対応できない部分とは以下のような場合です。

  • とにかく急いでお金が必要
  • 銀行の審査に落ちた
  • 税金を滞納している

このようなケースではビジネスローンであれば対応することができる可能性があります。

基本的には銀行融資を利用し、銀行融資では対応できない部分のみビジネスローンを利用するなど、銀行融資とビジネスローンを適切に使い分けるようにしましょう。