銀行融資の審査期間は!?個人事業主の審査基準も解説致します!

2020-10-12

ノマドワーカーの女性

個人事業主は銀行融資で低い金利の事業資金を借りることができます。

しかし銀行融資は融資までの期間がある程度必要になるので「どのくらいの期間でお金を借りることができるのか」ということを把握しておかなければ、必要なタイミングで資金が間に合わないことも珍しくありません。

銀行融資の審査期間や審査基準、申込から借入までの流れについて詳しく解説していきます。

銀行融資にはある程度の期間がかかるので、必要な資金が入金になるまでの時間を逆算して申込手続をできるようにしましょう。

銀行融資の3つの特徴!!

BANK

銀行融資は個人向けのカードローンやビジネスローンと比較して以下の3つの特徴があります。

  1. 金利が低い
  2. 経営相談を受けることができる
  3. 融資までの期間が長い

銀行の本来的な目的は地場の事業者に対して必要な資金を供給して地域経済と雇用の活性化を図ることです。

そのため、低金利で融資を行うだけでなく経営改善の相談も積極的に行います。

ただし、融資までに時間がかかってしまう点に注意する必要があります。

銀行融資の3つの特徴について詳しく解説していきます。

①金利が低い

銀行融資の最大の特徴が金利の低さです。

銀行融資の金利は2%〜4%前後で、中小事業者が広く利用する制度融資を使えば2%を切る金利で借入をすることも可能です。

ビジネスローン金利が15%〜18%程度であることを鑑みれば、銀行融資の金利の低さは非常に大きなメリットだと言えるでしょう。

支払利息が多いと経常利益が圧迫されますが、銀行融資を利用すればコスト負担はごくわずかです。

銀行融資は他の資金調達方法と比較して金利が低いという点が最大のメリットになります。

②経営相談を受けることができる

銀行融資を利用することによって経営相談や、再生計画の立案をしてもらうことが可能です。

銀行はただお金を貸し付けて、利息をもらえればいいわけではなく、融資期間中は企業の業況を常に管理して、必要な経営指導を行い、業務改善に寄与しなければならない公共的使命を背負っています。

そのため、資金繰りや収支改善などの経営相談をかなり真剣に応じてくれます。

銀行融資を利用することによって、銀行がコンサルタントになってくれると考えてもよいでしょう。

ビジネスローンを利用した場合にはこのようなフォローを受けることはできません。

この点は他の資金調達方法と比較した場合の銀行融資の大きなメリットです。

③融資までの期間が長い

銀行融資は融資までの期間が長いというのも特徴です。

銀行融資は申込から借入まで、2週間程度の時間がかかってしまいます。

銀行融資では面談が必ず必要になりますし、審査のプロセスも複雑になっているので、ビジネスローンのようにシンプルな審査で即日融資というわけにはいきません。

銀行融資は申込から借入までに時間がかかってしまうというのも他のビジネスローンなどと比較した場合の特徴であり、デメリットです。

銀行融資の申込から融資までの流れや期間は?

銀行融資の申込から融資までの流れや期間を調べるノマドワーカー

銀行融資の申込から融資までの流れは複雑で、具体的には以下のプロセスが必要になります。

  1. 電話や窓口で相談
  2. 確定申告書の審査
  3. 信用保証協会の審査
  4. 銀行の審査
  5. 対面で契約
  6. 融資実行

個人向けカードローンやビジネスローンのように、申込から融資まで非対面で簡潔するようなことはありません。

それぞれのプロセスが重要になるので、銀行融資では何が必要になるのか、詳しく解説していきます。

①電話や窓口で相談

まずは、融資の相談です。

銀行融資の場合、個人向けカードローンやビジネスローンのように、突然申し込むということはできません。

「どんな目的でいくら必要なのか」ということを明確にして、まずは電話や銀行窓口へ相談しましょう。

この際に確定申告書3期分と、資金使途確認資料を持参した方が話が早く進むので、できる限り持っていくようにしてください。

相談の結果、銀行が「融資を実行しても問題なさそうだ」と判断すれば申込手続へ入ることとなります。

②確定申告書の審査

申込を受けるとまずは銀行は確定申告書から「融資をしても大丈夫な取引先かどうか」ということを審査します。

企業の決算内容そのものに対して審査を行うので、この審査を企業審査と言います。

企業審査は融資案件の審査とは異なり、企業の安全性や収益性を確認し、その企業への融資取引の方向性を決定する審査です。

企業審査で「お金を貸すことができない企業」と判断された場合には、融資案件の審査に進むことはできません。

初めて融資取引を行う場合には、銀行にとってはその企業が海のものとも山のものとも分からないので、企業そのものの審査を行います。

③信用保証協会の審査

一般的に個人事業主が銀行から融資を受ける場合には、信用保証協会の保証を付けて融資を受けることになります。

そのため、融資案件の審査ではまず最初に信用保証協会が審査をすることになります。

確定申告書などから、返済原資の有無や資金使途の妥当性を確認し、問題ないと信用保証協会が判断した場合には信用保証協会の保証を得ることができます。

④銀行の審査

信用保証協会の保証審査に通過すると、信用保証協会から銀行へ保証審査通過の内諾があります。

ここから銀行の審査が始まります。

銀行は信用保証協会の保証さえ得られればリスクはありません。

もしもの場合に信用保証協会が融資残金の保証を銀行に対して行ってくれるので、信用保証協会の保証さえ得られれば銀行はほぼ確実に融資を実行します。

従って、この時点で銀行が行う審査は「必要書類は揃っているか」「申込内容に虚偽や間違いはないか」といった形式上の審査です。

ここで大きな問題がなければ晴れて審査通過となります。

⑤対面で契約

銀行融資の契約は対面で行わなければなりません。

従って、審査通過後は印鑑証明書などの必要書類を持参して銀行窓口へ行くのが基本です。

銀行融資では非対面の契約は行なっていないので、必ず融資を受ける前に1回は銀行へ行かなければならないものと理解してスケジュールを立てるようにして下さい。

なお、契約は銀行との契約書類と信用保証協会との契約書類への記入捺印が必要です。

記入しなければならない書類は膨大ですので、手続きに2〜3時間は必要になることも覚悟しておきましょう。

⑥融資実行

契約手続が完了すると融資実行になります。

銀行融資では融資申込を行った銀行の口座へ入金になるので、口座を持っていない場合には新たに当該銀行へ口座を作成しなければなりません。

申込から融資までの期間は2週間程度

個人事業主が銀行融資を受けるまでの期間は2週間程度だと理解しておきましょう。

信用保証協会と銀行がそれぞれ審査を行うので、どうしても融資までには一定の時間がかかってしまいます。

また、初めて融資取引を行う場合には、銀行が個人事業主の決算内容そのものについて審査を行うので、2週間よりも長い期間の時間が必要になってしまう可能性があります。

すでに融資取引のある金融機関へ申し込みを行なった方が融資までに時間はかからないでしょう。

個人事業主が銀行融資の審査に通過するための5つのポイント!!

ノマドワーカーの女性

個人事業主が銀行から融資を受けるためには審査に通過しなければなりません。

そして銀行融資の審査に通過するためには以下の5つのポイントを満たしている必要があります。

  1. 確定申告書の返済原資があること
  2. 生活と事業が別れていること
  3. 必要資金であること
  4. 借入金が多くないか
  5. 経営者としての資質に問題がないか

銀行融資の審査に通過するための5つのポイントについて詳しく解説していきましょう。

①確定申告書の返済原資があること

まずは確定申告書から返済することができるだけの資金が存在することが重要です。

確定申告書が赤字で返済することができるお金を見つけることができない場合や、生活費を控除したら返済に回る分の金額を計算することができない場合には、審査に通過することができません。

例えば、所得200万円の個人事業主の年間生活費が150万円の場合、この個人事業主の返済原資は200万円-150万円=50万円のみです。

したがって、年間返済額50万円を超える借入をすることは難しいでしょう。

②生活と事業が別れていること

事業の経費と生活の支出がしっかりと区別できているかどうかも非常に重要です。

個人事業主は生活と事業が一体になっているので、生活費も事業の経費として混ぜ込んでしまっている人が大半です。

銀行融資で借りたお金は事業のために利用すべきもので、生活費に使うことはできません。

しかし生活費と事業の経費が混ざっている人は、結果的に融資金を生活費として使ってしまうリスクが高くなってしまうので、「生活と事業がゴギャ混ぜになっている」と判断される人は融資を受けにくい人だということができます。

多くの個人事業主が節税のために生活費に経費を混ぜ込んでしまっているのが実態ですが、融資を受けるためには事業と生活費はしっかりと区別しておいた方がよいと理解しておきましょう。

③必要資金であること

融資を申し込んだお金がその個人事業主に対して必要な資金かどうかという点も非常に重要です。

銀行はいくら返済に問題がないと判断したとしても必要もない資金を融資するようなことはしません。

例えば、1年間の事業の経費が200万円の個人事業主が借りることができる運転資金は200万円が限度で、必要もない金額まで融資するようなことはしないのが銀行です。

「なぜ資金が必要」で「いくら必要なのか」ということを明確にし、銀行が当該資金を「必要だ」と判断した場合のみ融資を受けることができます。

④借入金が多くないか

借入金が多い個人事業主も審査に通過することが難しくなります。

少なくとも、借入金を全て返済しても、新規の借入の返済原資が確保できている状態でないと融資を受けることは難しいでしょう。

例えば、所得300万円、生活費150万円、既存借入金年間返済額100万円の場合には、返済原資は300万円-150万円-100万円=50万円しかありません。

したがって、新規の借入金も年間返済額50万円以内になるように借入をする必要があります。

個人ローンのように「借入金何本以上は多重債務者」というような視点で審査を行うことはありません。

しかし、返済原資を上回る融資をすることはありませんし、借金の返済を行う目的の貸付も行いません。

所得の中から問題ない返済していくことができるだけの借入金の本数である必要があります。

また、銀行は基本的に前回借入から1年以内の融資は行いません。

前回の借入から1年以上時間を空けた上で申し込みをした方がよいでしょう。

⑤経営者としての資質に問題がないか

銀行融資の審査では、数字からは判断できない要素も非常に重要になります。

「経営者としての資質に問題ないかどうか」「業界動向を把握しているか」「他社との優位性を理解しているか」「従業員への教育はどうか」など銀行員が経営者と面談を行い、これらの要素を審査します。

数字から判断する審査を定量評価と言いますが、数字からは判断できないこれらの要素を定性評価と言い、最近の審査では定性評価もかなり重視されます。

そのため、銀行融資では必ず面談が行われ、何気ない会話も定性評価を行なっていると考えておきましょう。

約束やマナーは守って対応するとともに、業界の動向なども事前に予習した上で面談に臨むようにしてください。

また、銀行員に対して事業の夢を大いに語るということも非常に有効です。

まとめ

事務作業をするノマドワーカー

銀行融資には以下のような特徴があります。

  1. 金利が低い
  2. 経営相談を受けることができる
  3. 融資までの期間が長い

低金利でお金を借りることができるだけでなく、経営全般の相談もすることができます。

ただし、融資までには2週間程度の時間がかかってしまうので、早めに申し込みを行うようにしましょう。

審査が厳しいイメージがありますが、審査のポイントを押さえればそれほど厳しくありません。

できる限り低コストで資金調達を行うため、まずは銀行へ相談するようにしてください。