銀行融資にかかる時間と審査期間を短くする3つの方法を教えます!!

銀行融資にかかる時間と審査期間を短くする3つの方法を教える女性

銀行融資は「審査に時間がかかる」と一般的に考えられており、実際に「早く資金が必要」という理由でファクタリングやビジネスローンで資金調達している事業者の方も多いのではないでしょうか?

実際に銀行融資はビジネスローンなどよりは審査期間がかかりますが、融資商品によって審査期間は異なります。

この記事では、銀行融資の審査期間や審査プロセスを解説するとともに、銀行融資の審査期間を短縮する方法について詳しく解説していきます。

銀行融資は時間はかかるものの低金利ですので、できる限り銀行融資によって資金調達することに越したことはありません。

効率的に資金調達できるよう、銀行融資と審査期間の関係について把握しておきましょう。

信用保証協会の保証付銀行融資の審査期間

時計とビル

中小事業者に対する銀行融資で最も多用される方法が信用保証協会の保証付融資です。

信用保証協会の保証付融資には以下のような審査プロセスがあります。

  1. 銀行が企業の業績を評価する企業審査
  2. 信用保証協会の審査
  3. 銀行の審査

それぞれの審査プロセスの内容や、審査にかかる時間について詳しく解説していきます。

①銀行が企業の業績を評価する企業審査

まず、最初に銀行と取引する際には、銀行に対して企業の決算書を3期分提出しなければなりません。
提出された決算書などから「融資して問題ない企業かどうか」「いくらまで融資できるのか」ということを審査します。

この審査を企業審査と言い、初めて銀行と取引する際には融資案件の審査よりも先に企業審査を行い、企業審査に通過できない企業は融資案件の審査にすら入ってもらうことができません。

この企業審査には1週間程度の時間がかかります。

②信用保証協会の審査

信用保証協会の保証付融資は信用保証協会の保証なくしては融資を受けることができません。

そのため、まず最初に信用保証協会が保証をするかどうかの審査を行います。

信用保証協会は企業の決算書などから「保証しても問題ないかどうか」ということを審査し、この審査に数日〜1週間程度の時間が必要です。

③銀行の審査

信用保証協会の保証審査に通過した後は銀行が審査を行います。

信用保証協会の保証さえ付けば、銀行にリスクはありません。

そのため、この時点での銀行の審査は

  1. 必要書類が揃っているか
  2. 申込内容に虚偽がないか

などの形式上の審査が行われることになります。

そのため、信用保証協会の審査に通過した後の銀行融資の審査にはそれほど時間はかからず、いくら長くても1週間、早ければ1日から2日で終了します。

信用保証協会保証付融資の審査期間は2週間程度

信用保証協会の保証付融資は企業審査で1週間程度、信用保証協会の審査で数日から1週間、銀行の審査で数日から1週間程度の審査期間がかかります。

初めて取引する銀行から融資を受ける場合は、企業審査が行われるため審査にかかる時間は2週間〜3週間程度、企業審査が行われない2回目以降の取引の場合は1週間〜2週間程度で融資を受けることができると理解しておきましょう。

平均すれば、信用保証協会の保証付融資は2週間程度の時間がかかるものと考えて資金繰りの準備をするようにしてください。

プロパー融資の審査期間

プロパー融資の審査をイメージしたイラスト

保証協会や保証会社の保証をつけずに銀行が全責任を負って融資を実行するプロパー融資では、信用保証協会の審査はありません。

「審査期間が早くなるのでは?」と考える人もいるかもしれませんが、実際にはプロパー融資の審査期間は信用保証協会の保証付融資の審査期間よりも時間がかかってしまいます。

プロパー融資の審査プロセスは以下の通りです。

  • 銀行の企業審査
  • 不動産担保評価
  • 支店審査
  • 本部審査

それぞれの審査の内容や審査に要する時間について詳しく見ていきましょう。

銀行の企業審査

やはりプロパー融資においても、最初に銀行と取引する場合には企業審査が行われます。

銀行は事業資金の融資先に関しては業況を把握して管理しなければなりません。

銀行は企業の業況を把握し、企業業績が上向くよう適切なアドバイスを行い、地域経済の発展と雇用の拡大を図る義務を負っています。

この目的を遂行するためには、常に取引先企業の業績について把握して、適切なアドバイスと支援をしなければなりません。

そのため、プロパーや信用保証協会など融資の中身に関わらず、銀行から事業融資を受ける際には基本的に企業審査によって企業の内容そのものについて審査を受けなければなりませんし、融資実行後も毎年決算書を提出し、定期的に企業審査を受ける必要があります。

やはり企業審査には1週間程度の時間がかかるものと理解しておきましょう。

プロパー融資は審査に時間がかかる

プロパー融資は審査に時間がかかります。

プロパー融資は信用保証協会の保証が付かないため、何か問題があればその損失はすべて銀行が被らなければなりません。

そのため、銀行は時間をかけて「融資しても問題がない企業かどうか」と審査を厳格かつ丁寧に行います。

プロパー融資の審査は基本的に以下のような内容で行われます。

  1. 不動産担保評価
  2. 支店審査
  3. 本部審査

プロパー融資で行われる審査の内容や、審査期間について詳しく解説していきます。

①不動産担保評価

プロパー融資では、不動産担保が必要になることがあります。

プロパー融資は何も保証がないため、万が一の時には不動産を競売にかけることによって回収することができるためです。

実際に担保を必要とするかどうかはケースバイケースで、融資案件によって担保を設定するかどうかは異なります。

協議の結果、担保を必要とする場合にはまず担保評価を行います。

銀行の不動産担保評価は登記簿謄本などから面積等を確認することはもちろん、実際に現地まで赴き評価するため時間がかかります。

早ければ1週間程度ですが、時間がかかる場合は2週間程度必要になってしまうものと理解しておきましょう。

②支店審査

担保評価が終了すると、支店内での審査が行われます。

支店内での審査は、審査担当者が稟議書を作り、審査課長→支店長という流れで進んでいきます。

信用保証協会の保証付融資であれば多くのケースで支店レベルで審査が完了しますが、プロパー融資は本部まで審査が上がるので審査課長や支店長も詳細に稟議をチェックします。

また、担当者も時間をかけて精緻な稟議書を作成します。

そのため、プロパー融資の支店レベルの審査は時間がかかり、早くて数日、長い場合は1週間程度の時間が必要です。

③本部審査

プロパー融資は多くの場合、本部の決済が必要です。

融資金額によっては役員や頭取レベルの決済が必要なこともあるので、やはり融資までには時間がかかります。

審査部で止まる程度の稟議であれば数日で完了しますが、役員や頭取レベルだと2週間程度稟議が戻ってこないことも珍しくありません。

また、本部は稟議をかなり細かくチェックするので、おかしな部分があると稟議が支店へ差し戻しになります。

このやり取りを繰り返すだけで2週間程度の時間がかかることもよくあり、基本的に本部の稟議には1週間から2週間程度の時間がかかってしまうものだと理解しておきましょう。

プロパー融資の審査はすべての審査が終了するまで2週間〜1ヶ月程度の時間がかかります。

あらかじめ、かなりの時間的余裕を持って申し込みをするようにしてください。

銀行融資の審査期間を短くする3つの方法とは!?

銀行融資の審査期間を短くする3つの方法を説明する女性

銀行融資の審査期間は2週間〜1ヶ月程度の時間がかかってしまいます。

やはり銀行融資は長めの審査期間が必要になりますが、審査期間を短縮する方法として以下のようなことが考えら得れます。

  1. これまで取引のある銀行へ申し込む
  2. 必要書類を完璧に揃える
  3. 必要最低限の金額に申し込む

銀行融資の審査期間を短縮する3つの方法をご紹介していきます。

①これまで取引のある銀行へ申し込む

初めて取引をする銀行から融資を受ける場合には過去3期分の決算書を持参し、企業の業況そのものについて審査を受けなければなりません。

この企業審査に1週間程度の時間がかかってしまいます。

現在、融資取引がある金融機関であれば、企業審査を受ける必要がないので審査に時間はかかりません。

また、現在融資取引はなくても過去に融資取引のあった金融機関へ申し込むことによって、金融機関は多少なりとも自社のことを把握しているため企業審査が早く終了する可能性が高くなります。

何も接点がない金融機関へ申し込むと、どうしても審査に時間がかかってしまいます。

できればメインバンク、メインバンクがない場合には過去にお金を借りたことがある金融機関へ申し込んだ方が早期に審査に通過できるでしょう。

②必要書類を完璧に揃える

銀行融資の審査では、審査に利用するさまざまな書類を揃えなければなりません。

  1. 資金繰り表
  2. 売上や仕入先の明細
  3. この先1年くらいの受注状況
  4. 入金を証明する通帳のコピー

など、審査の際にはさまざまな書類の提出が求められます。

また、最初に銀行から提出を求められていなかった書類を後から「確認させてほしい」と言われることは珍しいことではありません。

あらかじめ提出が決まっている書類は完璧に揃えるとともに、追加で提出を依頼した書類も迅速に提出しましょう。

③必要最低限の金額に申し込む

融資を申し込む際には必要最低限の金額に申し込むようにしてください。

結論的に言えば、借入金額が少なければ少ないほど、審査にかかる時間が短くなりますし、審査に通過する可能性も高くなります。

銀行は融資金額によって支店長レベルで決済できる金額と、本部決済が必要な金額が別れています。

例えば、2,000万円以上は本部決済と決まっていた場合、1900万円の借入であれば支店レベルで決済できるので審査にかかる時間は短くなります。

しかし、借入金額が2,000万円以上になると本部決済になるので、審査にかかる時間は圧倒的に長くなってしまいます。

さらに、借入金額が少なければ「このくらいなら返せるだろう」と判断できるので、比較的スムーズに審査に通過できます。

しかし、借入金額が高くなれば「本当に返済できるか」「これだけの金額が本当に必要なのか」などのあらゆる角度から審査を行うので、どうしても審査に時間がかかってしまいます。

審査期間を短くしたいのであれば、必要最低限の金額に申し込むようにしましょう。

まとめ

ホットコーヒー

銀行融資の審査期間は融資によって異なります。

  1. 信用保証協会保証付融資:2週間程度
  2. プロパー融資:2週間〜1ヶ月程度

総じて銀行融資にはそれなりの審査期間が必要になってしまいますが、以下のポイントを押さえておくことで審査期間を短くすることができます。

  1. これまで取引のある銀行へ申し込む
  2. 必要書類を完璧に揃える
  3. 必要最低限の金額に申し込む

これらのポイントを抑えることで審査期間は数日程度短縮することができるかもしれません。

しかし、大幅に短縮することは不可能ですので、普段から急にお金が必要になることがないよう、資金繰りは計画的に先を見据えて行い、融資の申し込みは早めに行うようにしましょう。