ファクタリングと(ABL)売掛債権担保融資を徹底比較!メリットや活用方法とは?

お金と歯車

売掛債権担保融資とファクタリングはどちらも売掛債権を活用して、資金調達をする手段です。

しかしながら両者にはそれぞれ特徴やメリット・デメリットがあるため、ご利用の際には両者の違いを理解しておく必要があります。

そこで本記事では売掛債権担保融資とファクタリングの違いについて、項目ごとに詳しく解説して参ります。

ABL(売掛債権担保融資)とは?

ABL(売掛債権担保融資)とは、売掛債権を担保にして金融機関から融資を受ける方法のことです。

担保融資と言うと、不動産担保が一般的ですが、中小企業や個人事業主などは不動産担保を有しておらず、資金調達方法に限りがありました。

また信用力に乏しい中小企業の事業者の場合、銀行融資を受けることができず、苦しい資金繰りに追い込まれてしまうことも考えられます。

そのため売掛債権担保融資は、不動産を持っておらず信用力が低い中小企業・個人事業主でも理由できる融資として、誕生しました。

売掛債権を担保にするため、ABLでは通常の融資に比べると審査に通りやすいという利点があります。

売掛債権担保融資の審査では売掛先の信用力や売掛先の分散度合いが重視されるので、中小企業や個人事業主の方でも問題ありません。

売掛債権という担保があるため、通常の融資審査よりは審査も甘めに行われます。

ファクタリングとは?

一方のファクタリングとは、企業(個人事業主)が有する売掛債権を、ファクタリング会社に売却することで資金調達をする方法のことです。

支払日前の売掛債権をすぐに現金化することができ、有事の際でも資金を得ることができます。

またファクタリングは債権の売買であり、融資ではありません。

そのため利用に即して信用情報の審査はほとんど行われず、融資が受けられない事業者の方でも利用することができます。

ファクタリングと売掛債権担保融資(ABL)の違いを徹底比較!

黒板にサービス内容を書き出す

ファクタリングと売掛債権担保融資の仕組みについて、簡単に理解して頂いたところで、それぞれの違いを比較してみましょう。

①金利・手数料を比較

ファクタリングABL
5%~25%(手数料)5%~15%(金利)

ファクタリングをご利用の際には、債権買取手数料がかかります。

手数料は2社間か3社間取引取引か、売掛先の信用力によって左右されますが、相場は5%~25%です。

一方、売掛債権担保融資の金利は、5%から15%程度が相場です。

売掛債権を担保とする分、ビジネスローンなどに比べるとやや金利は低いと言えるでしょう。

金利・手数料という観点から言えば、売掛債権担保融資のご利用がオススメです。

②審査の有無を比較

ファクタリングABL
ナシアリ

売掛債権担保融資は、債権を担保にしているとは言え、ご利用の際には審査が行われます。

通常の融資審査ほど厳しくはありませんが、それでも業績が赤字だったり、債務超過に陥ってしまっている場合は、審査落ちになってしまいます。

一方でファクタリングは融資ではないため、審査はほぼ行われません。

そのため融資審査に落ちてしまった事業者の方や、信用情報に不安がある場合でも、ファクタリングを利用することができます。

③調達スピードを比較

ファクタリングABL
最短即日~3日程度1週間前後

売掛債権担保融資は前述の通り、審査が行われます。

そのため審査結果が出るまで、融資は下りず申請から調達まで1週間程度かかることもあります。

一方でファクタリングは審査が行われません。

売掛金の支払い滞納などがなく、回収リスクが低いと判断されれば、即日で資金調達をすることもできます。

急なお金の入り用に追われている際には、ファクタリングの利用をオススメします。

④信用情報への審査を比較

ファクタリングABL
記録されない記録される

売掛債権担保融資をご利用すると、信用情報へ記録されます。

銀行融資などをお考えの際に、審査にマイナスとなってしまう可能性はゼロとは言えないでしょう。

一方でファクタリングは借入ではありませんので、利用しても信用情報に記録されることはありません。

借入枠を残しておきたい方や、将来的に銀行融資の利用を検討している事業者の方は、ABLよりもファクタリングの利用がオススメです。

⑤取引先への通知を比較

ファクタリングABL
通知されない通知される

売掛債権担保融資をご利用の際には、取引先から債権譲渡承諾を得る必要があります。

場合によっては

「資金繰りが厳しいのだな」

と察知されて、取引先からの信用を失ってしまう可能性があります。

一方でファクタリングの2社間取引では、取引先に債権譲渡通知をすることなくファクタリングを実行することが可能です。

ファクタリングならば取引先に資金繰りの悪化の事実を知られる心配がなく、信用を失ってしまうこともありません。

⑥償還請求権の有無を比較

ファクタリングABL
なし(ノンリコース )あり(ウィズリコース)

売掛債権担保融資では、償還請求権があります。

ABL後、取引先が倒産してしまったり売掛金の支払い不能・遅延を起こしてしまうと、利用企業が弁済をしなければいけません。

そのため売掛債権担保融資を利用する際には、取引先の破綻リスクも引き受けなければいけないということに注意しましょう。

一方でファクタリングでは、償還請求権がないノンリコースでの契約が可能です。

ファクタリング利用後に、取引先が支払い不能になってしまったとしても、利用企業側は弁済をする必要がありません。

したがって、ファクタリングは貸倒リスクを回避することができるという利点もあります。

⑦利用不可の売掛債権を比較

ファクタリングABL
◉譲渡禁止特約付きの売掛債権
◉個人事業主への売掛債権
◉譲渡禁止特約付きの売掛債権
◉個人事業主への売掛債権
◉一社のみ・少額の売掛債権

売掛債権担保融資もファクタリングも、債権譲渡禁止特約が付随している売掛債権に関しては利用することができません。

個人事業主や個人への売掛債権も、同様に利用不可能です。

また売掛債権担保融資では、一社のみの売掛債権や少額の債権ですと利用を断られてしまう可能性があります。

その点、ファクタリングは一社のみの売掛債権でも少額の売掛債権でも問題なく売却することが可能です。

ABLとファクタリングのメリット・デメリットを比較

ファクタリングのメリットを列挙する

続いて売掛債権担保融資とファクタリングのメリット・デメリットを簡単に比較してみましょう。

まずは売掛債権担保融資のメリットです。

売掛債権担保融資のメリット

◉信用力が低い中小企業や個人事業主でも融資が受けられる
◉不動産などの固定資産が不要
◉金利が低い

一方でファクタリングのメリットは以下の通りです。

ファクタリングのメリット

◉信用情報の審査がない
◉即日で資金調達ができる
◉取引先にバレない
◉信用情報に記録されない
◉貸倒リスクを移転できる

続いてデメリットについても比較してみましょう。

売掛債権担保融資のデメリット

◉審査落ちになる可能性がある
◉調達までに時間がかかる
◉取引先に資金繰りの悪化を知られてしまう
◉信用情報に記録される
◉償還請求権がある

ファクタリングのデメリットは以下の通りです。

ファクタリングのデメリット

◉手数料が高い
◉ヤミ金業者が少なからず存在する

ファクタリングと売掛債権担保融資のどちらを利用するかはメリット・デメリットを比較し自身の経営状況と照らし合わせて、検討するようにしましょう。

ファクタリングと売掛債権担保融資の利用ケース

最後にファクタリングと売掛債権担保融資、それぞれの利用ケースをご紹介します。

売掛債権担保融資の利用ケース

◉不動産担保がない
◉低い金利で資金調達がしたい

売掛債権担保融資の利用ケース

◉不動産担保がない
◉低い金利で資金調達がしたい

ファクタリングの利用ケース

◉信用情報に不安がある
◉即日で資金調達がしたい
◉取引先にバレずに資金調達がしたい
◉信用情報に記録されたくない
◉取引先の貸倒リスクを移転したい

ABLとファクタリングのまとめ

掌のシルエット

売掛債権担保融資とファクタリングはどちらも売掛債権を活用して、資金調達をする手段です。

しかしながら売掛債権担保融資とファクタリングは、審査の有無や手数料・金利、スピードなどそれぞれ特徴やメリット・デメリットがあります。

そのため売掛債権担保融資とファクタリングはどちらが優れているというわけではなく、利用ケースに応じて両方ともを使い分けるのがいいでしょう。

簡易的にですが、

スピード・確実性・匿名性

を重視するならばファクタリングを

金利の安さ

を重視するのであれば、売掛債権担保融資を利用することをオススメします。