ファクタリングの手数料相場はいくら?内訳や金利を解説

2019-10-11

ファクタリングでかかる費用っていくらになるの? 手数料以外の諸費用や掛け目の存在について徹底的に解説していきます

ファクタリングは上手に活用すれば資金繰りが危うくなった際の貴重な収入源となったりキャッシュフローを円滑に進めるための潤滑油のような役割を果たしてくれます。

悪徳会社に騙されないためにも、ファクタリングご利用前には手数料相場や内訳について理解しましょう。

本記事ではファクタリングにかかる手数料の相場や、手数料が決まる仕組みについて詳しく解説して参ります。

ファクタリング手数料の相場

電卓とビジネス計画書

ファクタリングには2社間取引と3社間取引があり、それぞれの取引方法によって手数料は異なります。

ファクタリングの手数料相場は以下の通りです。

一括ファクタリングの手数料相場

◉2社間ファクタリング→5%~25%
◉3社間ファクタリング→5%~10%

また一括ファクタリング以外のファクタリング手数料も合わせてご紹介します。

◉医療ファクタリング→一括ファクタリングと同様
◉国際ファクタリング→1%~5%
◉保証ファクタリング→2%~15%

ファクタリング手数料の仕組み

ファクタリングの手数料を決める要因を簡潔に言うと、

売掛金の回収リスク

です。

売掛金の回収リスクが低いと手数料は安くなり、反対に回収リスクが高いと手数料は高くなってしまいます。

2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの手数料に差があるのも、回収リスクの違いが原因です。

取引先から直接、売掛金が支払われる3社間ファクタリングは回収リスクが低く、手数料は安くなります。

一方で債権の二重譲渡や横領、使い込みなど、回収リスクが高くなるため、2社間ファクタリングの手数料は高くなります。

続いてファクタリングの手数料が決まる細かな要因を解説していきましょう。

①取引先の信用力

取引先の信用力ファクタリング手数料
安い
高い

取引先の信用力が高ければ、倒産などで売掛金が未回収となるリスクは低いと言えます。

そのため取引先の与信力が高いと、ファクタリングの手数料は低くなります。

クレジットカード債権や大手・上場企業相手の売掛債権であれば、回収リスクが低いと判断され、低い手数料でファクタリングができるでしょう。

②取引先との歴・支払い実績

取引先との関係歴ファクタリング手数料
長い安い
浅い高い

長年の取引関係にあり、これまでに売掛金の支払い滞納などを起こしたことがなければ、回収リスクが低いと判断され、ファクタリング手数料は安くなります。

一方で取引歴が浅かったり、これまでに売掛金の支払い滞納があると、回収リスクが高いと見なされ、ファクタリング手数料は高くなってしまいます。

低い手数料でのファクタリングを希望するのであれば、取引歴が長い優良債権を対象にしましょう。

③売掛債権の金額

売掛債権の金額ファクタリング手数料
高い安い
低い高い

ファクタリング会社側からすると売却する売掛債権の金額が高ければ、少ない手数料でも利潤を出すことができます。

そのため大口債権でファクタリングを利用すれば、低い手数料でファクタリングを実行することが可能です。

④償還請求権の有無

償還請求権ファクタリング手数料
アリ安い
ナシ高い

償還請求権とは、売掛金が未回収となった場合、取引先に代わって利用企業がファクタリング会社へ売掛金の弁済を行う権利のことです。

ファクタリング会社側からすると、償還請求権がついていれば回収リスクが無くなるため、手数料を低くしてくれます。

しかしながら償還請求権が付随しているファクタリング契約は、債権売買ではなく債権を担保にした融資であると判断される可能性があります。

過去には償還請求権付きのファクタリング契約が違法な貸付とされた判例もあり、そのため現在のファクタリング契約は償還請求権なし(ノンリコース )が一般的です。

ただ利用企業から申し出をすれば、償還請求権有りのファクタリング契約を結ぶことは可能です。

ファクタリング手数料を低く抑えたいのであれば、償還請求権有りの契約にできないかどうか交渉してみましょう。

⑤事業者の人柄・ビジネスパーソンとしての信用度

申込者の信頼・誠実さファクタリング手数料
高い安い
低い高い

実はファクタリング手数料の要因には、申込者自身の人柄やビジネスパーソンとしての信用度も深く関係しています。

ビジネスパーソンとしての信用に足らない方は、債権の二重譲渡や架空請求、売掛金の使い込みをする可能性が高いと判断されてしまいます。

そのためファクタリング手数料も高くなってしまうのです。

ファクタリング手数料を低く抑えるためにも、ファクタリング会社とのやり取りや面談時には真摯な態度で臨むようにしましょう。

◉ファクタリング必要書類は事前に用意しておく
◉焦っていても横柄な態度を取らない

ビジネスでは信用が何よりも重要です。

ファクタリング会社からの信用を失い、手数料を高くされないように気をつけてください。

ファクタリング手数料の内訳を解説

ファクタリングの手数料を計算する人

続いてファクタリング手数料の内訳を詳しく解説していきましょう。

手数料項目割合
ファクタリング会社側の利益手数料の半分程度
債権譲渡登記費用(印紙代)15,000~20,000円
交通費・人件費ファクタリング会社と利用企業の立地による
審査手数料(着手金)5000円程度(無料とするファクタリング会社も多い)
留保金(デポジットのこと、債権回収後に返還される)売掛金の10%~20%
その他事務手数料5000円〜1万円

①ファクタリング会社の利益

ファクタリング会社はNPOではありませんので、利用者から得る手数料の一部を利益としています。

手数料の半分程度が相場です。

②債権譲渡登記費用(印紙代)

法務局で債権譲渡の登記をする際にかかる費用のことです。

具体的には債権の金額にもよりますが、15,000~20,000円となります。

ファクタリングでは二重譲渡を防ぎ「第三者対抗要件」を得るために債権譲渡登記が必須です。

ただ利用者の人柄・誠実さが評価され、使い込みや二重譲渡の心配がないと判断されれば、債権譲渡登記を行わずにファクタリング契約を行ってくれる場合もあります。

債権譲渡登記費用を抑えたい方は、ファクタリング会社に掛け合ってみましょう。

③交通費・人件費

ファクタリング会社のオフィスを来訪するための交通費、もしくは出張契約を利用する際にかかる人件費です。

オフィスがある地域にもよるでしょうが、地場にファクタリング会社がない地方事業者の方は交通費が高くついてしまうのでご注意ください。

ただ近年ではオンライン完結・来店不要のファクタリング会社も増えつつあります。

交通費を節約したい方は、来店不要のファクタリング会社に申し込みをしましょう。

④審査手数料(着手金)

ファクタリング会社は取引先の信用力を調査するのに、「東京商工リサーチ」や「帝国データバンク」などを活用しています。

それらの信用調査機関を利用する際の費用は、審査手数料としてファクタリング手数料に含まれます。

⑤留保金(デポジット)

留保金とはデポジット、つまり預かり金のことを指します。

ファクタリング契約後、留保金と手数料が引かれた金額がファクタリング会社から利用者に支払われます。

ファクタリング会社が無事に売掛金を回収できれば、返還される仕組みです。

留保金の相場は売掛債権の10%~20%で、やはり回収リスクに依拠します。

ただこの留保金は担保にあたるのではという指摘がされており、仮に留保金が担保に該当するとなるとファクタリングが債権売買ではなく担保融資になる可能性があります。

ファクタリング会社は貸金業の認可を受けていないため、担保融資を行うと違法になってしまいます。

そのため近年では留保金を設けていないファクタリング会社が大半です。

⑥その他事務手数料

上記以外にも、ファクタリング契約の際には事務手続きがあります。

例えば

◉契約書貼付収入印紙
◉公正証書作成費用
◉債権譲渡通知書の内容証明料・送付料金

などが挙げられます。

概ね5000円から1万円程度です。

ファクタリング手数料の注意点

手数料と見積書

最後にファクタリング手数料に関する注意点を解説して参ります。

注意点①手数料は相場通りか?不明瞭な手数料を要求されていないか?

まずファクタリング契約の際には、相場よりも高い手数料を要求されていないかどうか注意してください。

提示された手数料の数字を鵜呑みにするのではなく、必ず内訳についても明らかにしましょう。

回収リスクは問題ないはずなのに高い手数料を要求されたり、不明瞭な事務費用が上乗せされていたら注意が必要です。

そのようなファクタリング会社は悪徳業者である可能性が高いため、すぐに申し込みをキャンセルしましょう。

注意点②消費税について

ファクタリングは非課税項目である「有価証券の譲渡」に分類されます。

そのためファクタリング手数料に「消費税」が含まれることはありません。

にも関わらず悪徳業者の場合、手数料に消費税を含めて利用者に請求することがあります。

提示された手数料に消費税が含まれていないか、ファクタリング契約の際には必ず確認しましょう。

注意点③ファクタリングの手数料は高金利?

最後に、最も注意しなければいけないのはファクタリング手数料と金利の関係です。

ファクタリングは借入ではありませんが、仮にファクタリング手数料を金利として換算した場合には非常に高金利となってしまいます。

仮に1ヶ月分の売掛債権を10%の手数料でファクタリングした場合、

10%✖︎12ヶ月=120%

という高金利になるのです。

現在、利息制限法によって貸付の際の上限金利は20%までと決められています。

それと比較すると、いかにファクタリング手数料が高いかがお分かりでしょう。

ファクタリングは貸付ではないため、実際には利息制限法が適用されることはなく、高い手数料でも違法にはなりません。

それでもファクタリング利用時には、手数料と金利の関係性について重々理解しておく必要があります。

まとめ

まとめると、ファクタリング手数料の相場は

◉2社間ファクタリング→10%〜25%
◉3社間ファクタリング→5%~10%

です。

またファクタリング手数料は売掛金の回収リスクによって上下し、取引先の与信力や申込者自身の人柄などでも手数料は変わります。

ファクタリングをご利用の際には、正しい手数料相場と内訳を理解するようにしましょう。

不当に高い手数料を要求してきたり、不明瞭な手数料を要求するファクタリング会社にはご注意ください。