個人が借りられる5つの銀行融資とは!?審査のポイントと消費者金融との違いを解説します!!

個人がお金を借りる先として真っ先に連想するのが「銀行」ではないでしょうか?
最近はテレビCMでもおなじみの大手消費者金融で借りるという人や、自動車を購入する際にはメーカーのクレジットで購入するという人も増えています。
しかし、基本的には個人がお金を借りる場合には、銀行へ申し込んだ方がよいでしょう。
個人が銀行からお金を借りる商品の種類や、銀行融資の特徴、さらに審査を受ける上での注意点などについてわかりやすく解説していきます。
「お金を借りたい」と考えた時に、どの金融機関のどんな商品を申し込んだ方がよいのか、把握できるようにしておきましょう。
個人向け銀行融資の種類


個人が利用できる銀行融資の種類として、主なものでは以下のような商品があります。
- 住宅ローン
- 自動車ローン
- 教育ローン
- フリーローン
- カードローン
この他にもリフォームローンやブライダルローンなど細かな商品が銀行ごとに用意されていますが、ここではどんな銀行でも取り扱っている5つの融資商品について詳しく解説していきます。
①住宅ローン
住宅ローンとは、その名の通り個人が住宅を取得する際の資金を融資するものです。
借入金額が大きく、返済期間も30年以上を設定することができるので、審査の難易度は個人向け銀行融資の中では最も高いローンだと言うことができます。
また、金利が低いのが特徴で、歴史的な低金利水準の今、変動金利であれば0.5%を切るような金利で借りることも可能です。
②自動車ローン
自動車ローンとは、自動車を購入する資金を借りるためのローンです。
購入資金だけでなく、車検、修理、免許取得など、自動車関連資金全般に利用できる商品が多くなっています。
自動車ローン金利が低く2%〜3%程度の低金利で融資を受けることが可能です。
ディーラーローンの金利が10%を超えることがある点を鑑みれば、銀行の自動車ローンには大きな金利的メリットがあります。
③教育ローン
教育ローンは、子供の教育資金を親に融資するものです。
商品によっては申込者本人の教育資金を借りることができる銀行も存在します。
大学、短大、専門学校などの入学費や授業料はどこの教育ローンも借りることができます。
銀行によっては、アパートの敷金礼金や引っ越し費用、また毎月の仕送りにも利用できる場合もあり、教育関連の資金であれば幅広く利用できるものもあるので、資金使途に関しては金融機関へ確認してみましょう。
教育資金という公共性の高い用途であることから、金利が低く3%前後に設定されていることが一般的です。
④フリーローン
フリーローンとは借りたお金を何に使ってもよいローンです。
銀行のローンというのは、特定の使い道にしか借りたお金を使うことができないのが基本です。
住宅ローンであれば住宅取得、自動車ローンであれば自動車取得のためにしか利用できません。
しかしフリーローンは借りたお金を何にでも使うことができるという点で画期的です。
ただし、フリーローンは申込時に申告した使い道にしか借りたお金を使うことができません。
例えば「テレビを買いたい」という場合には、電気屋やメーカーの見積書などを持参し、見積書の金額まで融資を受けるのが基本です。
使い道は自由ですが、申込時に申告した使い道にしか使えないという点が、フリーローンの大きな特徴です。
なお、金融機関によってはフリーローンのことを目的別ローンとか多目的ローンなどと言う場合もあります。
⑤カードローン
カードローンは「〇〇万円まで借りてよい」という枠を作成し、ローンカードを使用してATMから枠の範囲内で自由にお金を借りることができるローンです。
フリーローンのように事前にお金の使い道を申告する必要はありませんし、お金の行方を追われることもありません。
使い道が完全自由ですが、その分金融機関のリスクが高いため、個人向け銀行融資の中で、金利は最も高くなります。
個人向け銀行融資の特徴


個人向け銀行融資には消費者金融の融資などと比較して特徴的な点が4つあります。
- 総量規制対象外
- 消費者金融よりも金利が低い
- 即日融資は不可能
- 保証会社がついている
個人向け銀行融資の4つの特徴について詳しく解説していきます。
①総量規制対象外
個人向け銀行ローンの最も大きな特徴が、総量規制対象外という点でしょう。
総量規制とは、使い道が自由な無担保ローンは総額で年収の3分の1までしか借りることができないという法律上の決まりです。
従って、例えば年収300万円の人は、カードローンやフリーローンなどは総額で100万円までしか借りることができません。
ただし総量規制は消費者金融などの貸金業者の業務を規制するルールです。
銀行や信用金庫などは貸金業者ではないので、総量規制の対象にはなりません。
そのため、銀行のフリーローンやカードローンであれば年収の3分の1を超える借入も可能です。
②消費者金融よりも金利が低い
個人向け銀行融資は消費者金融のカードローンなどよりも金利が低くなる傾向があります。
一般的に消費者金融のカードローンは18%ので金利が適用されますが、銀行カードローンの金利は14%〜15%程度です。
銀行融資の方が審査は厳しくなるものの、消費者金融よりも低い金利負担で融資を受けることができます。
どんな種類のローンでも銀行融資が最も低コストで資金調達することができます。
③即日融資は不可能
個人向け銀行融資は即日融資を受けることが不可能です。
個人が銀行から融資を受ける際には、警察庁の反社会的勢力データベースへ照会を行い、融資対象が反社会的勢力ではないことを確認した上でなければ融資を行うことが不可能です。
この照会には1日程度の時間が必要になってしまうので、いくら審査が早期に終了したとしても即日で融資を受けることができません。
一方、消費者金融の融資には、このような確認は義務付けられていないので、即日融資を受けることが可能です。
「今日の今日、即日でお金が必要」という場合には、銀行融資で対応することはできません。
④保証会社がついている
銀行融資には保証会社が付いているというのも大きな特徴です。
個人向け銀行融資には銀行系の保証会社、信販会社、消費者金融など保証会社として付いており、万が一融資金が焦げ付いた際には保証会社が銀行へ融資残金を保証する仕組みとなっています。
これによって銀行は迅速にリスクの高い案件も融資を行うことができます。
消費者金融のカードローンなどには保証会社などは付いていないことを鑑みれば、ここも個人向け銀行融資の大きな特徴の1つであると言えるでしょう。
個人向け銀行融資を借りる際のポイント


個人向け銀行融資には審査があり、金利が低い分、審査は消費者金融よりも厳しくなります。
個人向け銀行融資を借りるのであれば、以下の5つのポイントを押さえた上で申し込みをするようにしてください。
- 資金使途を明確にする
- いくら借りたいのか明確にする
- 時間に余裕を持って申し込む
- 必要書類を完璧に揃える
- 消費者金融よりも先に申し込む
①資金使途を明確にする
銀行融資では、カードローン以外は必ず借りたお金の使い道である資金使途を確認されます。
そのため、申込をする前には「何に」「いくら」使うのか、ということを事前に明確にしておくようにしましょう。
いくら年収が高くても、カードローン以外のローンでは、必要もないお金を銀行が融資するということはあり得ません。
事前に見積書やパンフレットを用意するなどして、「何にいくら必要なにか」ということを明確にしておきましょう。
②いくら借りたいのか明確にする
銀行からいくらお金を借りたいのかを明確にしましょう。
銀行窓口にいると「自分の職業と年収でいくら借りることができますか?」とか「この不動産を担保にしていくら借りることができますか?」などと聞いてくる人が少なくありません。
前述したように、基本的に銀行は必要もないお金を貸すことはしないので、この態度は審査でマイナスになるだけです。
事前に「何にいくら必要」ということを明確にして、借りたい金額をしっかりと伝えるようにしましょう。
③時間に余裕を持って申し込む
必要な資金が必要なタイミングに間に合うよう、時間には余裕を持ってローンの申し込みをするようにしてください。
銀行融資では即日融資は不可能ですし、場合によっては追加資料の提出を求められて、時間をかけて審査をすることもあります。
銀行融資の審査は、消費者金融のようにコンピューターが行うだけでなく、人間もしっかりとチェックしているので、融資案件によっては時間がかかってしまうこともあります。
資金が必要になるタイミングから時間的な余裕を持って申し込みをするようにしましょう。
④必要書類を完璧に揃える
融資の申し込みに必要な書類を完璧に揃えることも重要です。
銀行融資では提出を求められている必要書類のうち、1枚足りないだけでも審査は前に進まなくなります。
必要書類を事前にしっかりと把握して、漏れのないよう完璧に揃えた状態で申し込みをするようにしてください。
特に住宅ローンの審査では、必要書類が非常に多くなるので、銀行から交付される必要書類一覧表に1枚1枚チェックを付けて必要書類を揃えていくとよいでしょう。
⑤消費者金融よりも先に申し込む
消費者金融のカードローンに申し込むよりも、銀行融資の方に先に申し込みをするようにしてください。
銀行へ申し込む前に消費者金融への申し込みを行い消費者金融の審査に落ちてしまうと、その旨は信用情報に記録されてしまいます。
この状態で銀行へ申し込んだとしても、銀行は「消費者金融の審査に落ちた信用度の低い人」と判断するので、審査には著しく不利になります。
カードローンへ申し込む際には、先に審査難易度の高い銀行へ申し込みを行い、銀行審査に落ちた後に消費者金融へ申し込みをするようにしてください。
個人向け銀行融資の申込方法


最後に個人向け銀行融資への申込方法をご紹介します。
個人向け銀行融資への申込方法として主なものは以下の3つです。
- インターネット
- 店頭窓口
- 郵送等
金融機関やローンの種類によって利用できない方法もあります。
それぞれの申込方法が可能な金融機関や融資の種類について解説していきます。
①インターネット
インターネットからの申し込みは、今やほとんどの金融機関で可能で、住宅ローンからカードローンまであらゆる商品の申し込みを受け付けています。
特にネット銀行と都市銀行はネットへの投資が充実しているので、全ての商品のネット申し込みが可能になっています。
ネット銀行は契約までネットで完結できますし、都市銀行においても契約手続きもWEB完結できる所も増えてきました。
一方、地方銀行の中にはWEBが充実していない所もあるので、住宅ローンなどの高額融資商品に関しては、店頭窓口でないと申し込むことができないというケースもあります。
なお、地方銀行のローンの契約手続関しては、住宅ローンなどの高額商品は基本的に対面が必要になるものと理解しておきましょう。
②店頭窓口
店頭窓口は基本的にどの銀行でも、どの商品の受付も行っています。
住宅ローンに関しては特に店頭での申し込みを重視しており、ほとんどの金融機関が土日祝日なども申し込みや相談をすることができる「住宅ローン相談窓口」などを用意しています。
不明点などを質問しながら申し込むことができるので、ローンに疑問や不安を持っている人は店頭窓口で申し込みをするとよいでしょう。
ただし、ネット銀行はそもそも店頭がないので対面で申し込むということができません。
③郵送等
郵送やFAXで申し込むことができるローンも存在します。
基本的にはそれほど金額が大きくならないカードローンやフリーローンの申し込みを郵送でできる場合があります。
ATMなどに備え付けれられている仮審査申込書に記入を行い、それを郵送かFAXすることによって申し込むことが可能です。
郵送などによって申込を受け付けている商品は、申込内容が複雑にならないカードローンやフリーローンなどだけで、住宅ローンなどを郵送やFAXで申し込むことはできません。
基本的にはインターネットなどをあまり得意としていないシニア向けの申込方法だと言えるでしょう。
まとめ
個人向けの銀行融資として代表的な商品は以下の5つです。
- 住宅ローン
- 自動車ローン
- 教育ローン
- フリーローン
- カードローン
個人向けの融資を行う金融機関として消費者金融などの貸金業者もありますが、貸金業者のローンよりも銀行融資の方が金利が低く審査が厳しい傾向にあります。
貸金業者からお金を借りるよりも先に銀行からお金を借りた方が得策でしょう。
銀行融資の審査は厳しいですが、以下のポイントを押さえることことによって審査に通過できる可能性は高くなります。
- 資金使途を明確にする
- いくら借りたいのか明確にする
- 時間に余裕を持って申し込む
- 必要書類を完璧に揃える
- 消費者金融よりも先に申し込む
金利の低い銀行融資の審査に通過できるよう、しっかりと準備してから申し込みをするようにしてください。