ファクタリングのノンリコース(償還請求権なし)とは?会計処理から注意点まで分かりやすく解説

2019-09-11

ファクタリングはノンリコースなので遡って支払いを求められることがない! 安心・安全に資金を調達するのであればファクタリングがおすすめ!

ファクタリングのノンリコース (償還請求権なし)の意味から、会計処理の方法、メリットなどを徹底解説して参ります。

ノンリコースかリコース契約かは、ファクタリングにおいて非常に重要な要素です。

ファクタリング契約が違法になるかならないかを決める要素でもあるので、必ず確認してください。

ファクタリングのノンリコース契約とは?

リコースとは日本語で「遡及」という意味の英語です。

ファクタリングのリコース取引は、遡及義務があるファクタリングという意味です。

遡及義務があるファクタリングでは、債権譲渡後に売掛先が倒産などで売掛金の支払い不能になってしまった場合、ファクタリングを利用した企業は譲渡した売掛金を買い戻しをしなければいけません。

一方ノンリコース契約であれば、売掛金が支払い不能になってしまった場合でも、ファクタリングを利用した企業はファクタリング会社に支払いをする必要はありません。

ノンリコースのファクタリング契約のことを別名、「償還請求権がない」とも言います。

リコースかノンリコースであるかは、ファクタリング契約において最重要です。

ファクタリング契約の際には、ノンリコースであるか遡及義務は付帯していないかどうかを必ず確認しましょう。

ノンリコース契約のメリットとは?

ファクタリング契約を行うサラリーマン

遡及義務がないノンリコース契約をするメリットは以下の通りです。

◉売掛金が支払われなくても、弁済をする必要がない
◉売掛債権の回収業務や回収リスクをアウトソーシングできる
◉売掛債権譲渡損として勘定できる

以上3点を詳しく解説して参ります。

①売掛金が支払われなくても、弁済をする必要がない

前述の通りノンリコーであれば、ファクタリング契約後に売掛金が支払われなくても、弁済をする必要がありません。

②売掛債権の回収業務や回収リスクをアウトソーシングできる

支払いの督促など、売掛債権の回収業務は多くの時間とコストがかかります。

また常日頃から売掛金が回収できなかった場合に備え、貸倒引当金などを計上しておかなければいけません。

一方でノンリコースでファクタリング契約をしてしまえば、売掛金の回収について頭を悩ませる必要はなくなります。

売掛金が支払われなかったとしても、支払いの督促などをする必要はなく、回収リスクを負うこともありません。

「売掛先から支払いが遅くて困っている…」

「毎月の回収業務が大変…」

というお悩みがある方は、ノンリコースのファクタリングを活用することをオススメします。

③売掛債権譲渡損として勘定できる

ウィズリコースでのファクタリングを利用した場合、当該のファクタリング契約は債権譲渡ではなく、貸付と見なされます。

会計時には、ファクタリングの手数料は支払利息として計上します。

そのため会社のバランスシート内の、「負債額」が増えてしまい、銀行などからのスコアリングに影響を及ぼしてしまいます。

一方でリコース取引でのファクタリングを利用した場合、手数料を「売掛債権譲渡損」として計上することが可能です。

損失ですので、貸借対照表の資産が減り、結果的にROA(総資産利益率)などの指標が向上します。

これは「オフバランス 」と呼ばれるファクタリングの効果です。

オフバランス化によって、バランスシートがスリムになり、銀行からの評価も上がると期待できます。

将来的に銀行融資を利用することを検討しているのであれば、ノンリコースのファクタリング契約は有益です。

ウィズリコースのファクタリングは違法になる可能性がある

ファクタリング契約には、ノンリコースリコース(ウィズリコース)という2つの契約方式があります。

これまでノンリコースの意味やメリットについて解説して参りましたが、実は現在のファクタリング契約では、その大半がノンリコースとなっています。

その理由は、ウィズリコースでのファクタリングは違法になる可能性があるからです。

ウィズリコースでのファクタリング契約の場合、売掛金が未回収になった際にはファクタリングを利用した企業は譲渡した売掛金を買い戻しする必要があります。

ファクタリング会社側からすると、売掛金が未回収となるリスクを負うことがありません。

したがった当該のファクタリング契約は、債権売買ではなく、債権担保貸付であると見なされます。

ファクタリング会社は貸金業許認可を得ていないため、貸付行為を行うと違法となってしまいます。

過去にウィズリコースで行われたファクタリング契約が、貸付に該当するとして、違法と判断された判例も存在します。

そのため現在のファクタリング契約は、ほぼ必ずウィズリコースにて行われます。

ウィズリコースのファクタリングが可能な例

なおウィズリコースでのファクタリング契約を行うことには、メリットもあります。

それはファクタリングの手数料が安くなる、ということです。

ウィズリコースでのファクタリングならば、売掛金が未回収となっても買い戻し義務があるため、ファクタリング会社は損をすることがありません。

ファクタリングの手数料は、売掛金の回収リスクに比例します。

したがって売掛金の回収リスクがないウィズリコースでのファクタリング契約ならば、手数料を低くすることができます。

なおウィズリコースのファクタリング契約は、相手が悪徳会社でない限り、ファクタリング会社から提案されることはありません。

ウィズリコースでのファクタリングを元に、手数料の値下げを交渉したい場合は、契約前にその旨を伝えるようにしてください。

ウィズリコースでファクタリング契約を行う悪徳会社に要注意

バラバラになった契約書

基本的に、ウィズリコースでのファクタリング契約を提示するファクタリング会社は、悪徳会社と考えましょう。

過去にウィズリコースでのファクタリングが違法になった判例があるにも関わらず、ウィズリコース契約を行うファクタリング会社は利用者を騙し、売掛金の回収リスクを低くしようと画策しています。

特に注意しなければならないのが、契約にウィズリコースを忍ばせる悪徳会社です。

ウィズリコースや買い戻しといった分かりやすい言葉は使わず、

「遡及義務」や「償還請求権」

といった言葉を契約書に折り込んできます。

そのためファクタリング契約の際には、必ずウィズリコースなのかノンリコースなのかを確認するようにしてください。

契約書は必ず確認し、同時に口頭でも確認を取るようにしましょう。

まとめ

リコースとは買い戻し義務のことで、ノンリコースということは、買い戻し義務がないということです。

したがってノンリコースでのファクタリング契約は、売掛金が未回収になっても売掛債権を買い戻しする必要がありません。

ウィズリコースのファクタリング契約は、売掛債権担保融資に当たる可能性があり、違法な貸付と見なされます。

そのため現在のファクタリング契約は、大半がノンリコースでの契約となります。

ノンリコースのファクタリング契約には、

◉売掛金が支払われなくても、弁済をする必要がない
◉売掛債権の回収業務や回収リスクをアウトソーシングできる
◉売掛債権譲渡損として勘定できる

といったメリットがあります。

売掛金の回収や、バランスシートの改善を検討している方は、ファクタリングを上手く活用しましょう。

なおファクタリング契約の際には、リコースについての取り決めを必ず確認するようにしてください。

中には契約書にリコース条項を忍ばせる悪徳ファクタリング会社も存在しますので、注意しなければいけません。

リング会社も存在しますので、注意しなければいけません。