ファクタリングにおける売上債権とはどういうものなのか?

2019-09-14

ファクタリングにおける売上債権とはどういうものなのか?

ファクタリングとは、債権者が保有している「売上債権」を債務者が入金する前にファクタリング企業に譲渡することで、早期に資金を調達することができる制度のことをいいます。よって、ファクタリングを行う際には、必ず売上債権という債務者からお金をもらえる権利を持っていることが条件となります。

しかし、権利という実態のない概念を用いて取引を行うため、つかみどころがなく理解しづらい部分が多分にあることでしょう。そこでこの記事では、「売上債権」という権利について細かく説明し、どのようにしてファクタリングという制度が成り立っているのかについて解説していきたいと思います。

売上債権とはなにか?

売上債権とは、企業が商品やサービスなどを提供した場合、それを受けとった側から売却代金(=利用料金)を請求することができる権利のことをいいます。別称、売掛債権や営業債権とも呼ばれます。
一般に「売掛債権流動化」や「売掛債権担保融資保証制度」などで用いられる用語であり、ファクタリングもこの制度にのっとって行われるものとなります。

売掛債権流動化ー決済期日が来る前に、企業が保有している売上債権を第三者に譲渡したり、担保として融資を受けたりするなどして、資金調達を行うこと

売掛債権担保融資保証制度ー中小企業がクライアントに対して保有している売上債権を担保として金融機関から融資を受ける場合、信用保証協会が保証を行う制度のこと。中小企業にはどうしても借入金を返済できないリスクがともなうため、信用保証協会が金融機関に対して貸付残高の9割を代位弁済し、売上債権から回収を行う仕組み

売上債権は、主に「売掛金」と「受取手形」の二つに分けられます。

売掛金とは?

売掛金とは、商品やサービスを販売または提供したとき、まだ回収できていない債権を対象とする勘定科目のことです。一般に1年以内に現預金で回収が見込まれるお金がこれに該当します。

受取手形とは?

受取手形とは、商取引に基づいて発生した手形債権のことで、「約束手形」と「為替手形」の二つがあります。

約束手形とは、手形を発行した人(=振出人)が受取人に対して、期日までに定められた金額を支払うことを約束する有価証券のことで、為替手形とは、振出人が第三者に委託し、受取人に対して、期日までに定められた金額を支払うことを約束する有価証券のことです。一般に簿記や会計の上では、約束手形と為替手形の二つを区別して取扱うことはありませんが、意味が違うので注意が必要です。

売上債権は信用取引におけるタイムラグから発生する

日本の商慣習では、ビジネスでの取引は主に「信用取引」が行われます。
信用取引では、以下のような流れをとる場合が多いです。

①契約を結ぶ
②商品を納品する・サービスを提供する
③相手に請求書を発行する
④請求書に従って入金を行う

先に商品やサービスを提供して、クライアントから後から代金を受けとります。つまり、納入業者からすれば「お金を支払ってくれると信用して取引を行う」ことから、信用取引と呼ばれるのです。

基本的に、請求書を発行してからお金が振り込まれるまでに一定の期間が空きます。このタイムラグの間に発生するのが「売上債権」という納入業者がクライアントからお金をもらう権利です。

この権利は必ず行使されなければなりません。だからこそ、ファクタリング企業は安心して売上債権を譲り受け、先に資金を渡すということができるのです。

結果売上債権とはどういうものか?

売上債権(=売掛債権・営業債権)とは、企業が商品やサービスなどを提供した場合、それを受けとった側から売却代金を請求することができる権利のことです。
ファクタリングは、「売掛債権流動化」「売掛債権担保融資保証制度」という売上債権に関する二つの制度に基づいて行われています。
また、売上債権は、主に「売掛金」と「受取手形」の二つに分けられ、それぞれ意味合いが異なるため注意しましょう。

ファクタリングが成立する理由は?

日本の取引で広く用いられている「信用取引」における、「クライアントは期日までに決められた金額を納入業者へ支払わなければならない」という権利の行使を利用することでファクタリングが成立しています。

クライアントから納入業者に代金が支払われるまでにタイムラグがあるため、その期間の資金繰りを円滑にするためにもファクタリングは非常に有用な制度だといえます。以上、この記事を読んで上手にファクタリングを行うことをおすすめします。