ファクタリング会社に買取を断られてしまう売掛債権の特徴

ファクタリングの解説をする人

売掛金の特徴や質によっては、ファクタリング会社に買取を拒否されてしまうことが考えられます。

本記事では、ファクタリングが利用できない売掛金の特徴や種類を詳しく解説して参ります。

「確実にファクタリングを利用したいが、どの売掛金を買取してもらえばいいか分からない…」

という方は、ご参考にしてください。

ファクタリング会社に買取を断られてしまう売掛金

お金を払う人

ファクタリングは売掛金があれば、赤字業績でも資金調達ができます。

しかしながらどんな売掛金でも、ファクタリング会社は買い取ってくれるわけではありません。

売掛金の種類によっては、買取を拒否されてしまうことも十分に考えられます。

具体的には、以下の条件に当てはまる売掛金の場合、買取を断られてしまうと考えられます。

●債権譲渡禁止特約が付帯している
●請求書が発行できない
●売掛金と買掛金の相殺処理を行っている
●売掛先の信用が低い
●個人・個人事業主相手の売掛金である
●支払い滞納がある
●約束手形

それでは順番に、詳しく解説していきましょう。

①債権譲渡禁止特約が付帯している

債権譲渡禁止特約とは、その名の通り債権の譲渡を禁止する特約のことです。 債権譲渡禁止特約が付帯していると、ファクタリングや売掛債権担保融資を利用することはできません。 特に大企業からの売掛金や、クレジットカード債権には債権譲渡禁止特約が付帯していることがあります。 ただ2020年より、改正民法が施行され「譲渡制限特約」が設けられている売掛債権でも、譲渡することが可能となります。 そのため2020年4月以降であれば、債権譲渡禁止特約がついている売掛債権でも、ファクタリングすることができます。

②請求書が発行できない

●金額が決まっていない
●商品やサービスを納入していない
●支払日が確定していない
●納品に遅れが生じている

といった理由で請求書が発行できない場合、売掛金の証明ができないため、ファクタリングを利用することはできません。

ただ毎月取引があり、現時点では支払日が確定していないため、請求書が発行できない、という状態であれば、売掛金の買取に対応してくれるファクタリング会社も存在します。

「アクセルファクター」という大手ファクタリング会社なら、未納段階の請求書の売却が可能です。

③売掛金と買掛金の相殺処理を行っている

売掛先と相互取引の関係にあり、売掛と買掛を同時に行っている場合、売掛金と買掛金の相殺処理が可能です。

売掛金と買掛金の相殺処理を行っている場合、資金の移動がないことも考えられます。

入金がないと、ファクタリングの利用後に支払いが行われるかわかりません。

そのため相殺処理を行っている売掛金に関しては、ファクタリングの買取を拒否されてしまいます。

ただ請求書に相殺処理の事実が記載されていない場合、ファクタリング会社は相殺処理の事実を把握することはできません。

よって相殺処理が行われているか否かは、自己申告となります。

相殺処理を行っている事実を伝えなければ、ファクタリングをすることは可能です。

ただ仮に相殺処理を行っていることがファクタリング会社に発覚してしまった場合、「詐欺罪」や虚偽申告となってしまう恐れがありますので、ご注意ください。

④売掛先の信用が低い

売掛先の業歴が浅かったり、業績が赤字である場合、売掛金の回収リスクが高いと判断され、買取を拒否されてしまいます。 また事前に売掛先の業績に関して、何らかの情報を得ていた場合は、ファクタリング会社にその事実を報告しなければいけません。 仮にファクタリングができたとしても、報告義務を怠ったとして、ファクタリング契約が無効になってしまう可能性があります。

⑤個人・個人事業主相手の売掛金である

ファクタリングは原則、法人相手の売掛金しか買取を依頼することはできません。

個人相手の売掛金のファクタリングは不可能です。

ただ法人相手の売掛金を持たないサービス業や飲食業の方でも、クレジットカード債権ならばファクタリングを利用することは可能です。

また個人事業主相手の売掛金も、基本的にはファクタリング会社に利用を断られてしまいます。

2019年12月現在で、個人事業主相手の売掛金でも買取に対応しているのは、「ビートレーディング 」一社のみとなっています。

⑥支払い滞納がある

これまでに度々、支払い滞納を起こしている売掛金の場合、回収リスクが高いと判断され、買取は拒否されてしまいます。

確実にファクタリングを利用するのであれば、毎月一定額が決まった日に入金されている優良売掛債権をファクタリングするといいでしょう。

⑦約束手形

売掛金が約束手形で支払われている場合、ファクタリングを利用することはできません。

約束手形も売掛債権の一種ですが、約束手形の買取(割引)は貸金業として認可されている金融機関でないと行うことができないからです。

年々件数は減少していますが、約束手形による支払いを行っている場合は、ご注意ください。

優良売掛金でファクタリングをしよう

ファクタリングの審査で重視されるのは、

「売掛金の回収リスク」

です。

そのため確実にファクタリングを実行するのであれば、以下で挙げる優良債権にてファクタリングをしましょう。

●売掛先の信用情報が高い
●取引歴が長い
●支払い滞納がない
●売掛先が大手企業

まとめ

go all in

ファクタリングは売掛金さえあれば、必ず資金調達ができるわけではありません。

本記事で解説してきた通り、

●債権譲渡禁止特約が付帯している
●請求書が発行できない
●売掛金と買掛金の相殺処理を行っている
●売掛先の信用が低い
●個人・個人事業主相手の売掛金である
●支払い滞納がある
●約束手形

といった特徴がある売掛金は、ファクタリングを断られてしまう可能性が高いので、ご注意ください。 確実にファクタリングを利用したいのであれば、

●売掛先の信用情報が高い
●取引歴が長い
●支払い滞納がない
●売掛先が大手企業

といった優良債権をファクタリングするようにしましょう。