ビジネスローンの審査は緩くない?審査を通過するための条件を解説

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銀行の事業資金融資よりも借りやすいというイメージのあるビジネスローンですが、闇金以外は審査なしでお金を貸すなどということはありません。

正規の業者は厳格な審査を行なった上で融資を行うので、ビジネスローンもしっかりと審査を行なっています。

そのため「審査落ちが心配」という人も多いのではないでしょうか?
ビジネスローンには確かに審査があり、場合によっては審査に落ちてしまうこともあります。

しかし審査にはポイントがあり、業者によって審査難易度も異なります。

審査に落ちないためのポイントや審査の甘いビジネスローンの見分け方について解説します

いざという時に確実にお金を借りることができるよう、ビジネスローンの審査ポイントをしっかりと抑えておきましょう。

ビジネスローンの審査基準は大きく分けて4つある

ベンチマーク

どのようなビジネスローンも審査を行なっていますが、審査でチェックするポイントはそれほど大きく変わるものではありません。

ビジネスローンの審査では主に以下の4つのポイントをチェックしています。

  1. スコアリング審査
  2. 確定申告書や決算書の中身を点数化
  3. 個人信用情報も確認される
  4. 資産の状況も審査に影響する

まずはビジネスローン審査の4つのポイントについて詳しく解説していきます。

1.スコアリング審査

ビジネスローンの審査はスコアリングという方法で行われます。

スコアリング審査とは、決算書の内容を審査システムに入力し、基準点以上になったら審査通過になる審査です。

どの審査担当者が審査を行なっても全く同じ結果になるため、ある意味では客観性の高い審査だと言えるでしょう。

その一方、数字でしか判断してもらうことができないので、「今は数字が悪いけど、数ヶ月後には大きな仕事が入る予定だから業況が回復する見込み」などの定性的な評価は審査で反映されません。

2.確定申告書や決算書の中身を点数化

スコアリング審査では確定申告書や決算書の中身が重要になります。

銀行の事業資金審査では、決算書の中身などを判断すると同時に、数字からは見えない技術的な価値や経営者の資質などを銀行員の目線で評価しますが、ビジネスローンではそのような審査は行いません。

そのため審査に時間がかからないという特徴がありますが、数字以外の部分は評価されないという点がビジネスローンのデメリットと言えるかもしれません。

3.信用情報も確認される

ビジネスローンの審査では個人事業主や法人代表者の個人信用情報も確認されるのが大きな特徴です。

銀行の事業資金融資では、個人事業主が申し込みを行なったとしても審査で個人信用情報は確認しません。

そのため、信用情報がブラックでも事業の内容に問題さえなければ事業資金を借りることができる場合があります。

しかし、ノンバンクのビジネスローンでは、法人代表者や個人事業主の信用情報を確認しているので、ブラックの場合には審査に通過することが難しくなってしまいます。

逆にいえば、個人の信用に問題がなければ会社の業況が多少悪くても審査に通過できる可能性があります。

事業資金の審査でありながら、個人信用情報が審査に影響を及ぼすのがビジネスローンの大きな特徴の1つです。

4.資産の状況も審査に影響する

ビジネスローンの審査では、事業の内容と同じくらい会社や個人事業主の資産が審査に影響します。

銀行の事業資金融資は、借りたお金で事業の業況が好転し、現金で返済されることを前提としています。

現金で返済されることを目的にしているので審査の結果に資産の有無はそれほど関係ありません。

しかし、ビジネスローンは融資によって業況が好転するなどの公共的な使命は負っていません。

極端に言えばビジネスローンは「回収さえできればよい」という考えですので、事業内容が多少悪く「現金での返済が難しいかもしれない」と判断した場合でも、有力な資産さえあれば審査に通過してしまう可能性があります。

このように、ビジネスローンは決算書や確定申告書の数字の情報や個人信用情報をシステムが点数化して融資の可否を判断するスコアリングという方法で行われます。

経営者の資質や将来的な見通しなどの数字からは分からない定性的な評価はあまり審査には影響することはありません。

審査の緩いビジネスローンの選び方を解説

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審査が緩いビジネスローンとはどのようなローンなのでしょうか?

「このローンは審査が緩い」とまでは言い切れませんが、傾向として以下の3つに該当しているビジネスローンは審査が緩いと言える可能性があります。

  1. 上限金利が高いビジネスローン
  2. 中規模のビジネスローン
  3. 不動産担保に対応しているビジネスローン

審査が緩いビジネスローンの3つの基準について詳しく解説していきます。

1.上限金利が高いビジネスローン

上限金利が高いビジネスローンは審査が甘いと言えます。

多くのビジネスローンの上限金利は15%〜18%程度に設定されており「どれも同じく高金利」とお思いかもしれません。

しかしビジネスローンの中には上限金利が20%に設定されているものがあります。

20%というのは利息制限法で10万円未満の融資を実行する時の上限金利です。

つまり上限金利が20%ということは1万円〜10万円未満の少額融資を行なっているということです。

少ない金額の融資も行なっているということは、それだけ柔軟な融資を行なっているということか、1万円程度のお金に困っている危ない企業に対してまで融資を行なっているということです。

上限金利が高いビジネスローンは、少ない金額でも審査に通過できる可能性があるということであり、上限金利が高いビジネスローンほど審査が緩い傾向があると言えるでしょう。

2.中規模のビジネスローン

中規模・小規模のビジネスローンの方が大手のビジネスローンよりも審査が緩い傾向があります。

大手のビジネスローンは顧客が一定数存在するため、リスクをとって審査基準を緩くしなくてもある程度の収益を確保することができます。

一方、中規模・小規模のビジネスローンに申し込みを行うのは、大手の審査に落ちた人です。

大手の審査に落ちた人に対しても融資を行わなければ中堅規模のビジネスローンは融資をする人が存在しなくなってしまうので、必然的に大手よりは審査が緩くなります。

このため、中規模のビジネスローンの方が大手よりも審査が緩くなる傾向があります。

ただし、名前の聞いたことがないビジネスローン業者の中には正常な業者を偽装した闇金業者も混じっていますので、中堅・小規模の業者と取引する前には必ず当該業者がヤミ金でないかどうかの確認を怠らないようにしましょう。

3.不動産担保に対応しているビジネスローン

不動産担保に対応しているビジネスローンも審査基準が緩いと言えます。

不動産担保ローンに対応しているということは、無担保では融資ができない企業や、無担保では希望額に満たない企業に対しても「不動産を担保にして積極的に融資をしたい」と考えているということです。

それだけ融資に対して前向きということですので、無担保ローンしか取り扱いがない会社よりも、不動産担保にしてビジネスローンを融資している企業の方が審査には通過しやすいと言えるでしょう。

大手は無担保のみの取り扱いとなっており、中小の消費者金融は不動産担保にも対応していることを鑑みれば、不動産担保にも対応している中小のビジネスローンに申し込むことが最も融資への近道だと言えるでしょう。

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ビジネスローンの審査が通過しやすい条件とは?

ビジネスローンの審査に通過するためには抑えておきたい条件があります。

主なポイントとしては以下の4つで、これらのポイントを抑えておくことで審査に通過できる可能性は高くなるでしょう。

  1. 代表者がブラックではない
  2. 不動産などの資産がある
  3. 債務超過ではない
  4. 赤字が継続していないこと

これらのポイントを満たすことで、ビジネスローンを提供する側は「回収することができる可能性が高い」と判断することができます。

審査が通りやすい条件を詳しく見ていきましょう。

1.代表者がブラックではない

ビジネスローンの審査では、代表者がブラックではないという点が非常に重要です。

前述したように、ビジネスローンの審査では決算書や確定申告書のスコアリングと同時に代表者の信用情報の確認も行われます。

ここで、代表者がブラックの場合には、「返済が危ぶまれる」と判断されて審査に通過できない可能性が非常に高くなります。

特に個人事業主専用のビジネスローンを取り扱っている、アコムやプロミスやオリックスなどでは代表者がブラックの場合にはまず審査に通過することができません。

ビジネスローンを申し込む人の中には「個人信用情報がブラックで、どこからもお金を借りることができない。

だから事業資金で申し込む」などという人がいますが、このような理由で申し込みを行なっても、代表者がブラックという時点でまずビジネスローンの審査に通過することができないでしょう。

2.不動産などの資産がある

ビジネスローンの審査では、回収可能性が非常に重視されます。

そもそもビジネスローンに申し込んでいる時点で、それほど収益状況が良好とは言えない企業がほとんどです。

そのため、不動産などの資産によって、「最悪の場合、倒産しても不動産によって回収をすることができる」と判断できるような企業の方がビジネスローン審査に有利になる傾向があります。

よって会社や代表者個人に不動産や預金や売掛債権などの換金可能な資産があればあるほど審査には有利になります。

自社や代表者個人に資産があるのであれば、決算書の内容がボロボロでも十分に審査に通過することができる可能性があると言えるでしょう。

3.債務超過ではない

そして、やはり事業資金融資である限りは事業の内容そのものも重要です。

お金がないからビジネスローンに申し込みをしているにせよ、ある程度業況が良好な状態をキープした上で申し込みを行う方が得策です。

債務超過ということは、自己資本がマイナスということですので、万が一次に赤字になった時に銀行などの外部から資金調達できなければ資金ショートして倒産してしまうということです。

一過性の大きな赤字によって債務超過に転落しても黒字の見込みがあるのであれば問題なく融資を受けることができますが、黒字の転換する見込みもないのに債務超過ということは融資が止まった時点で倒産する企業だということです。

できれば決算によって債務超過に転落する前には融資を受けておいた方がよいでしょう。

4.赤字が継続していないこと

赤字が継続している場合もビジネスローンの審査に通過しにくくなります。

最も重要なのは営業収支で、営業収支とは本業での儲けを示す利益です。

ここで赤字ということは、事業を継続すればするほど赤字が大きくなってしまうということで、何年も営業赤字が続いている企業は「損失を大きくするだけで回復の見込みがない」と判断されてしまいます。

このような企業は審査で圧倒的に不利になりますし、いくら審査の緩いビジネスローンでも回収に充てることができる資産を持っていない場合には審査に通過することは難しいでしょう。

具体的には3期連続営業赤字になってしまったらお金を借りることが、難しくなる可能性があります。
3期連続での赤字決算になる前には借入の申し込みをしておいた方がよいでしょう。

まとめ

ビジネスローンの審査はスコアリングで行われ、決算書や確定申告書などの数字から判断できる情報が非常に重視されます。

また、代表者の個人信用情報も重要です。

審査に通過したいのであれば

  • 金利が高いビジネスローン
  • 中規模以下のビジネスローン
  • 不動産担保ローンも扱うビジネスローン

などに申し込みをするとよいでしょう。

なお、赤字や債務超過の場合には審査に通過することは難しくなってしまうので、できる限り赤字決算や債務超過になる前にビジネスローンへの申し込みを済ませておくようにしましょう。