ビジネスローンの独自審査とは?メリットと注意点を徹底解説!!

2020-09-11

独自審査のイラスト

ビジネスローンには「独自審査」という審査基準があります。

簡単に言えば独自審査とは「大手とは異なる基準で、消費者金融独自の目線で審査を行う」ということですが、独自審査の消費者金融であれば、大手のビジネスローン審査に通過することができない人でも審査に通過することができる可能性もあります。

ただし、独自審査を行う消費者金融には注意点もあります。

この記事では独自審査の特徴やメリットと注意点について解説します。

独自審査であれば融資を受けることができる可能性はありますが、注意点についてもしっかりと把握し安全に資金調達を行なってください。

ビジネスローンの独自審査とは?

ビジネスローンの独自審査の様子

ビジネスローンの独自審査とは、いわゆる大手の消費者金融が行うようなコンピューターが画一的な基準で行い、誰が審査をしても同じ結果になるというスコアリング審査とは異なる審査です。

完全に人間の手で行われ、審査担当者の経験や主観が審査結果に反映されることが多くなります。

独自審査についてもう少し詳しく解説していきます。

スコアリング審査とは異なる審査

独自審査とは、大手消費者金融や銀行のビジネスローンなどが行うスコアリング審査とは異なる審査だと理解しておきましょう。

大手消費者金融や銀行のビジネスローンは以下のような情報をコンピューターへ入力し、コンピューターが独自のアルコリズムに基づき、融資の可否や限度額や適用金利を決定します。

  1. 決算内容
  2. 個人信用情報
  3. 他社借入状況等

スコアリング審査において人間が行うことは書類の確認やコンピューターへの入力作業で、基本的には機械的・事務的な仕事のみとなり、誰が取り扱いを行なっても同じ結果となります。

一方、独自審査とは、スコアリングのような画一的な決まりではなく、独自の審査方法に基づいて「人間が」審査を行います。

スコアリング審査ではコンピューターが審査をするのに対して、独自審査では人間が審査を行うという点が最も重要になるという点をまずは理解しておきましょう。

ノンバンクが独自の基準で審査を行う

独自審査はノンバンクが独自の基準で審査を行い、ノンバンク側が「返済できる」もしくは「回収できる」と判断すれば融資を受けることができます。

そして、審査基準はそれぞれの会社で大きく異なっており、現金で返済することが難しそうでも差し押さえることができる不動産があれば融資を受けることができる会社もあれば、有力な保証人さえ用意できれば融資に応じてくれる業者も存在します。

中小のノンバンクで審査されることが多い

独自審査は大手消費者金融ではなく、中小の消費者金融で行われることが多くなっています。

中小の消費者金融へ申し込みにくる事業者の多くが銀行や大手の審査に落ちた人であるため、大手と同じ基準で審査をしていたら中小がお金を貸し付ける顧客がいなくなってしまうためです。

また、スコアリング審査を行うためにはコンピューターなどへの設備投資が必要になりますが、中小にはそこまでの資金力がないというのも独自審査を行う理由の1つとして挙げられます。

いずれにせよ、中小のノンバンクは独自審査でビジネスローンを融資しているケースが多いので、スコアリング審査をしている大手ノンバンクの審査に落ちてしまったら、中小のノンバンクへビジネスローンを申し込むとよいでしょう。

独自審査の具体例とは?要点は3つ!!

3つのチェックポイント

独自審査の基準はノンバンク各社によって異なりますが、具体的には以下のような基準で審査をしていることが多くなっています。

  1. 経営者個人の人間性を審査する
  2. 経営者の個人資産を審査する
  3. 第3者の保証人を要求する

①経営者個人の人間性を審査する

意外にも独自審査で重視されるのは経営者個人の人間性です。

会社の資金繰りが困難になっている理由をしっかりと把握しており、立て直し策が頭の中に入っている人は「返済に問題ないだろう」と判断されて審査に通過できることがあります。

また、面談の中で「誠実な人間性だ」と判断されることでも審査に通過できることも。

独自審査では人間性が重視されるので面談は必ず行われ、時には審査担当者から「そんなに借金を作っちゃだめだ」とお説教されることもあります。

それだけ独自審査では経営者の人間性という数字では測ることができない要素が重視され、人間性を信頼されることで融資を受けることができる場合があります。

審査通過のためには約束は必ず守り、聞かれたことには明確に答え、誠実な人間性をアピールすることが非常に重要です。

②経営者の個人資産を審査する

独自審査では会社に信用力がなくても経営者個人に資産などがある場合には、そこが評価されて審査に通過することができる場合があります。

法人に融資をする際には経営者が連帯保証人にならなければなりません。

もしも法人が返済することができない場合には経営者に返済義務が生じるため、経営者個人に資産があるかどうかは非常に重要です。

ノンバンクとすれば「法人が返済できなくても経営者から回収できればよい」と考えているので、会社の業況が悪く特に資産がないような場合も経営者個人に資産があれば「回収可能」と判断されて融資を受けることができる場合があります。

③第3者の保証人を要求する

独自審査では信用のある第3者の連帯保証人を提供することによって融資を受けることができる場合があります。

会社の業況から「返済が難しい」と判断され、経営者個人にも資産も返済能力もない場合でも、返済することができるだけの資産や収入のある第3者を連帯保証人として設定することによって、ノンバンクは連帯保証人から資金を回収することが可能になります。

銀行も大手消費者金融も、会社とは無関係の第3者を保証人として要求するようなことは行なっていません。

しかし中小のノンバンクは第3者保証によって融資をすることがあるので、どこからもお金を借りることができない企業でも、独自審査によって融資を受けることができる可能性があります。

ただし、もしもの時には連帯保証人になってくれた人に返済義務が生じ、多大な迷惑をかけてしまうということは頭に入れておかなければなりません。

ビジネスローン独自審査のメリット!!

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独自審査を行うビジネスローンのメリットは以下の2つです。

  1. 赤字や債務超過でも借入可能
  2. 大手のビジネスローン審査に落ちても審査に通過できる

独自審査の2つのメリットを詳しく解説していきます。

①赤字や債務超過でも借入可能

独自審査では経営者の人間性や個人資産、第3者保証などの会社の業績とは無関係な要素が審査結果に影響を及ぼします。

そのため、赤字や債務超過など銀行融資ではまず審査に通過することができない業況の企業でも審査に通過できる可能性があります。

独自審査に申し込みをする事業者は基本的に赤字や債務超過が原因で銀行融資の審査に落ちた企業ですので、銀行融資の審査に落ちた事業者の方は独自審査のビジネスローンに申し込みを検討するとよいでしょう。

②大手のビジネスローン審査に落ちても審査に通過できる

また、独自審査を行うビジネスローンは大手のビジネスローンとも審査基準が異なります。

大手のビジネスローンはスコアリングで審査を行い、基準点以下の企業は融資を受けることができません。

独自審査であれば、大手ノンバンクのビジネスローン審査に通過することができない企業でも、人間性や個人資産や保証人が評価されて審査に通過できることもあります。

銀行融資よりも審査が甘いビジネスローンの審査に落ちると「どこからもお金を借りることができない」と精神的に追い込まれてしまうものです。

そのような事業者の方でも独自審査のビジネスローンであれば借りることができる可能性があるので、大手ノンバンクからもお金を借りることができないのであれば独自審査のビジネスローンへの申し込みを検討しましょう。

ビジネスローン独自審査のデメリット!!

バッドサイン

ビジネスローンはどこからもお金を借りることができる事業者でも資金調達できる可能性がある最後の手段であることは間違いありません。

しかし、その分デメリットも大きいので十分に注意する必要があります。

  1. 担保を失う可能性がある
  2. 保証人に迷惑がかかるリスクがある
  3. 闇金が混在していることがある

独自審査のビジネスローンが抱える3つのデメリットまたは注意点についても理解しておきましょう。

①担保を失う可能性がある

独自審査のビジネスローンでは会社や経営者個人の不動産などを担保として提供しなければならない場面もあります。

担保として提供した以上、返済することができなければ当該担保は競売にかけられ、手放さなければなりません。

どこからもお金を借りることができず困窮している状況下では、「お金を借りることができるかどうか」ということだけで精一杯になり、「返済できるかどうか」ということには頭が行かないのが現状です。

そもそも銀行や大手ノンバンクは「貸しても返済できない」と判断しているからこそ、どこからもお金を借りることができずに独自審査のビジネスローンへ申し込みをしているはず。

一般的に考えて期日通りに返済していくことはかなり大変になるため、独自審査の融資を受ける場合には返済計画をしっかりと立てるとともに、返済できない場合には不動産などの担保を失ってしまうということも頭に入れておきましょう。

例えば自宅を担保にした場合には、家族全員の住居を失うことになるので、十分にリスクも把握した上で利用してください。

②保証人に迷惑がかかるリスクがある

不動産担保よりも大きなデメリットは連帯保証品への請求です。

借主である会社や個人事業主がビジネスローンを返済することができなければ、連帯保証人になった第3者へ請求が行われることになってしまいます。

借金とは無関係の第3者の生活がボロボロになり、自己破産にまで至ってしまうことは珍しいことではありません。

独自審査では第3者保証を要求することがありますが、よほど「確実に返済できる」という見込みがない限りはむやみに第3者保証を利用すべきではないでしょう。

③闇金が混在していることがある

独自審査を行う業者の中には、合法な貸金業者であることを偽装して、金融庁に無登録で営業を行なっているいわゆる闇金が混在していることがあります。

闇金からお金を借りてしまうと、元本返済が到底不可能な高金利を設定され、延々と利息だけを払わせ続けられ、支払いができないと脅迫が行われます。

独自審査に申し込みを検討するお金に困窮した事業者は闇金にとって格好のターゲットです。

独自審査を行う業者は名前を聞いたことがない小規模のノンバンクであることが多いですが、当該業者が合法業者かどうかの確認は絶対に行なってください。

金融庁ホームページの登録貸金業者検索サービスで合法の業者かどうかの確認は簡単に行うことができるので、名前を聞いたことがない業者と取引をする際には必ず確認を行なってください。

独自審査を行う消費者金融の特徴

鍵を握る男

独自審査を行って入り業者は「当社は独自審査ですよ」と公表しているわけではありません。

しかし、以下の特徴を持っている業者は独自審査を行なっている可能性が高いので申し込みを検討するとよいでしょう。

  1. グループ系列ではない
  2. 中小の消費者金融
  3. 上限金利が高い

①グループ系列ではない

グループ系列の会社はまず独自審査は行いません。

資本が充実していることからスコアリングシステムの導入が容易な上、従業員の人数も多いため誰が審査を行なっても同じ結果になるようにしなければならないためです。

大きな企業において審査担当者が審査結果が左右されるということはコンプライアンス上あり得ません。

そのため、銀行や大手消費者金融のグループ会社ではスコアリング審査が行われ、独自審査は行われないと理解しておきましょう。

反対に独立系のノンバンクは独自審査を行なっている傾向があります。

②中小の消費者金融

大手消費者金融のビジネスローンはほぼ間違いなくスコアリング審査です。

一方、中小の消費者金融は審査システムが充実していないことと、大手の審査に落ちた事業者に対しても融資を行うため独自審査が行われる傾向があります。

名前を聞いたことがない業者と取引する前には闇金に十分に注意する必要があるものの、名前の聞いたことがないような小規模の消費者金融の方が独自審査を行なっている可能性があります。

③上限金利が高い

条件金利が高い消費者金融も独自審査を行なっている傾向があります。

独自審査を借りにくる事業者は銀行や大手ノンバンクの審査に落ちたリスクの高い顧客です。

このような顧客のリスクを許容するためには高い金利を設定しなければなりません。

そのため、金利設定が高いノンバンクは独自審査を行なっている可能性があります。

ただし、以下の利息制限法を超えた金利を設定する業者や闇金ですので、絶対に取引をしないようにしてください。

  • 10万円未満:20%
  • 10万円以上100万円未満:18.0%
  • 100万円以上:15.0%

上記の利息制限法を遵守し、利息制限法の上限金利ギリギリの金利設定をしているノンバンクは独自審査を行なっている可能性があるので、口コミなどで確認するとよいでしょう。

まとめ

ビジネスローンには独自審査というノンバンクの消費者金融独自の基準が存在します。

コンピューターによって一律の基準で行われているスコアリング審査とは異なり、独自審査では審査担当者が人間の目線で審査を行い、経営者の人柄、個人資産、保証人などで審査するのでスコアリング審査に落ちた人も審査に通過できる可能性があるでしょう。

ただし、独自審査では確かにお金を借りることができるかもしれませんが、返済をすることができないと担保として提供した不動産を失ったり、連帯保証人を自己破産に追い込んでしまうリスクがあります。

独自審査でお金を借りるときにはお金を借りることができたということだけに満足するのではなく、返済計画もしっかりと立てた上で申し込みをしてください。

また、独自審査を謳う闇金には十二分に注意しましょう。