悪徳ファクタリング会社の見分け方と対策を解説

2019-08-03

悪徳業者の見極めと対策

売掛債権を売却することで資金調達をするというファクタリングですが、融資ではないので利息制限法の対象外という注意点があります。

手数料が高くなっても違法にはならないため、ファクタリング業はヤミ金や詐欺などの悪徳業者が参入しやすいというのが実情です。

悪徳業者を利用してしまうと、

・不当に高い手数料を要求される
・取引先に債権譲渡通知をする、資金繰り悪化をバラすと脅される
・名簿に乗ってしまい詐欺やヤミ金のターゲットになる

などの被害に遭ってしまう可能性があり、注意しなければいけません。

そのためファクタリング会社を利用する際には、本当に信頼できるファクタリング会社なのかしっかりと見極める必要があります。

本記事では悪徳ファクタリング会社の被害に遭われないよう、悪徳会社を見極めるためのチェックポイントを詳しく解説して参ります。

悪徳ファクタリング会社を見極めるチェックポイント

ハッキングから守るための鍵

それでは次に、悪徳ファクタリング会社を見極めるチェックポイントを解説して参ります。

ファクタリング会社に申し込みをする前には、必ずご確認ください。

①手数料が高い

前述の通りファクタリングは利息制限法の対象外であり、どれだけ高い手数料を設定しても違法になることがありません。

そのため悪徳ファクタリング会社は相場を大きく上回る手数料を要求してきます。

ファクタリング手数料の相場は3社間取引と2社間取引を合わせて、5%~20%程度です。

取引先の信用情報が著しく低いなど、さしたる理由がないのに、高い手数料を要求されたら注意してください。

手数料の内訳もしっかりと確認する!

ファクタリング契約の際に手数料を提示された際には、必ず手数料の内訳を聞くようにしましょう。

悪徳ファクタリング会社は、不明瞭な手数料を乗せてくることがあります。

特に注意しなければいけないのが、消費税です。

ファクタリングに消費税はかかりませんが、悪徳ファクタリング会社は手数料に消費税分をプラスし、自分たちの利益を増やそうとするのです。

提示された手数料はそのまま鵜呑みにすることなく、必ず内訳を確認するようにしてください。

【関連記事】ファクタリング手数料の相場・内訳を解説

②契約書を見せない・渡さない

詐欺手口としてポピュラーですが、ファクタリングの契約書を直前まで見せなかったり渡さないようなファクタリング会社は要注意です。

ギリギリまで口頭で話を進めておいて、最後に契約書への捺印を要求してきます。

口頭で話していた内容と契約書の内容が異なっていても、それに気づかないような巧みな話術を駆使するので、結果的に不利な条件でファクタリング契約をしていた…ということが考えられます。

契約書の控えは必ずもらうように!

ファクタリング契約の際には、契約書の控えを必ずもらうようにしましょう、

契約書の控えを受け取らないと、原本の契約書の内容を改ざんされてもそれを証明することができません。

ファクタリング契約後に必ず控えは発行してもらい、契約が終了するまでは貴社で保管するようにしてください。

③ホームページの情報量が薄い

ファクタリング会社のホームページも信頼性を判断する上で大きな手がかりです。

特にチェックすべきポイントは、会社情報です。

会社所在地を調べてみて、バーチャルオフィスやレンタルオフィスだったら非常に怪しいファクタリング会社と言えるでしょう。

また代表者名はきちんと書かれているか、設立年はいつかといったことも、きちんと目を通すようにしてください。

可能であるならば、法務省のオンライン登記情報検索サービスや帝国データバンクなどから企業情報を入手するのもいいでしょう。

④担保や保証人を要求してくる

悪徳ファクタリング会社では、ファクタリング契約の際に売掛金が未回収になることに備えて担保や保証人を立てることを要求してきます。

しかしながらファクタリングは債権売買であり、融資ではありません。

担保や保証人をつけると、ファクタリングが債権売買ではなく債権を担保にした融資に該当する可能性が高くなります。

ファクタリング会社は貸金業としての認可を受けていませんので、担保や保証人を要求することはできません。

にも関わらず担保や保証人を要求してくるファクタリング会社は、悪徳会社である可能性が高いと言えるでしょう。

④遡及義務をつけられる

遡及義務とは、ファクタリング後に売却した売掛金が未回収となってしまった場合に、利用企業が売却した売掛金を買い戻す義務のことです。

裏書手形では認められていますが、ファクタリングでは遡及義務をつけることは認められていません。

理由は、前述の通りファクタリングが融資ではないからです。

そのため遡及義務付きのファクタリング契約は、債権売買ではなく債権を担保にした貸付であると見なされます。

③と同様に、ファクタリングが違法な貸付となるため、遡及義務を契約に織り交ぜるファクタリング会社には注意してください。

⑤売掛金の入金日より前の支払いを強要する

ファクタリング会社への支払いは、取引先から売掛金が入金された後に行います。

それにも関わらず、取引先からの入金日よりも前に支払いを強要するファクタリング会社は、悪徳業者と断定できます。

ファクタリング会社から入金→ファクタリング会社へ支払い→後日取引先から売掛金の入金

という流れは、ご覧の通り貸付と変わりません。

売掛金の入金日よりも前に支払いをすると、ファクタリングではなく違法な貸付と判断されるのでご注意ください。

⑥分割払いを要求してくる

悪徳ファクタリング会社は支払いに窮した利用企業に対し、分割払いでの支払いを認めると申し出てくることがあります。

法的解釈はやや難しいのですが、ファクタリング支払いの分割払いを認めると、分割手数料が発生するため、これも貸付と見なされる恐れがあります。

ただ本当に支払いに困った際に、分割払いを認める優良ファクタリング会社も存在してます。

そのため利用企業の同意があれば、分割払いをすることは可能というのが実情です。

とはいえ分割払いと分割払い手数料を強要するようなファクタリング会社は悪徳会社と言えます。

⑦売掛債権の一部だけを買い取る

厳密には悪徳業者と決めつけることはできませんが、売掛債権の一部だけを買い取るファクタリングは、金銭貸借(=貸付)と判断される場合があります。

売掛債権は分割できるものではありません。

そのため一部の買取であっても、形式上は全額を債権譲渡することになります(実際の債権譲渡登記では全額を譲渡する)。

よって買取の対象にならなかった部分の売掛金が、担保と見なされる可能性はゼロではありません。

ただ実際には必要な分だけ資金調達をしたいという利用企業のニーズを汲み取り、売掛金の一部だけの買取に対応しているファクタリング会社は多く存在します。

判断を迷われるかもしれませんが、他にも悪徳業者ではないかどうかのポイントをチェックし、総合的に判断するようにしましょう。

悪徳ファクタリング会社の被害に合わないための対策

Securityを確認する人

悪徳ファクタリング会社のチェックポイントをご覧になってお分かりの通り、悪徳業者はファクタリングを装った貸付を企てています。

ファクタリングと貸付の線引きは曖昧な部分も多いですが、貸付と判断されるようなファクタリング契約は違法性が高いので、利用しないようにしましょう。

また悪徳ファクタリング会社の被害に合わないために、対策を知っておくことも大切です。

次に悪徳業者に騙されないための対策をご紹介して参ります。

①手数料の内訳を確認する

繰り返しになるため、省略しますが、不明瞭な手数料を取られないためにも手数料の内訳は必ず問い合わせるようにしてください。

消費税が含まれている、非対面でのファクタリング契約なのに交通費が含まれていることはないか、確認しなければいけません。

最後には手数料の総額と内訳の金額の合計が一致しているかも、チェックしましょう。

②契約書を注意深く確認する

まず確認しなければいけないのは、契約書内に「債権譲渡(売買)という言葉が含まれているかどうかです。

債権譲渡(売買)という言葉が含まれていないと、ファクタリングではなく売掛金担保融資と判断される可能性があります。

また遡及義務(買い戻し条項)はつけられていないかどうかも、必ず確認するようにしてください。

悪徳ファクタリング会社は、わざと契約書の文面を難読化し長い契約書にして遡及義務などを織り交ぜ混んできます。

そのため可能であるならば、口頭で確認を取るほうがいいでしょう。

③ヤミ金業者ではないか日本貸金協会のサイトでチェックする

日本貸金協会のウェブサイトでは、認可を受けていない違法なヤミ金業者をリスト化しています。

ファクタリング会社をご利用の前に、以下のページで悪徳業者でないかどうか確認してみましょう。

悪質業者チェック(日本貸金業協会)

まとめ

オフィスのコーヒー

ファクタリング会社の中には悪徳業者が存在するため、くれぐれもご利用の際には注意しなければいけません。

悪徳会社を利用してしまうと、

・不当に高い手数料を要求される
・取引先に債権譲渡通知をする、資金繰り悪化をバラすと脅される
・名簿に乗ってしまい詐欺やヤミ金のターゲットになる

といった被害に遭ってしまう可能性が高くなります。

ファクタリング会社を利用する前には、きちんと会社の評判や信用を調査し、実績のある優良業者を利用するようにしましょう。