ファクタリングは個人事業主でも利用可能!メリット・注意点を解説

2019-10-21

パソコン作業をする個人事業主

「借りない資金調達法」として中小企業の事業者から注目を集めているファクタリング。

銀行融資を受けられない個人事業主の方の中にも、ファクタリングの利用を検討している方も多いでしょう。

そこで本記事では個人事業主の方でもファクタリングは利用できるのか、メリットや審査落ちになる注意点などを詳しく解説していきます。

ファクタリングとは?

プロジェクト戦略を練る

ファクタリングとは、未払いの売掛債権をファクタリング会社に売却(譲渡)することで資金調達をするという新しい資金調達法です。

ファクタリングは資産の現金化であり、借入ではありません。銀行に頼らない新たな資金調達方法として事業者の方から注目を集めています。

特に個人事業主の方は信用が低いため、銀行融資を利用しようとしても審査には通りづらいのが現状です。

担保や保証人を要求されることもあり、綿密な事業計画書の提出も求められます。

そのため個人事業主の方が銀行融資やビジネスローンを利用するのは現実的な選択肢ではありません。

ファクタリングは個人事業主でも利用できる?

結論から言えば、個人事業主の方でもファクタリングを利用することは可能です。

前述の通りファクタリングは借入ではないので審査が銀行融資よりも厳しくありません。

そのため回収リスクが低い売掛債権を有していれば、個人事業主の方でもファクタリングで資金調達をすることができます。

しかしながら個人事業主の方でも対応しているファクタリング会社の数はまだまだ少ないのが現状です。

個人事業主の方は法人に比べて売掛債権の金額が小さく、債権が未回収となる可能性が高いため、個人事業主の方の申し込みを拒否するファクタリング会社も少なくありません。

そこで次に個人事業主の方がファクタリングを利用する際の条件やポイントについて見ていきましょう。

ポイント①売掛先が法人である

個人を相手にビジネスを営んでいる個人事業主の方は多くいらっしゃいますが、ファクタリングが利用できる売掛債権は法人相手である必要があります。

残念ながら個人を相手にしている個人事業主の方は、ファクタリングを利用することはできませんのでご注意ください。

ポイント②売掛債権の金額がまとまった金額

個人事業主の方がファクタリングの利用を断られてしまう理由として最も多いのが、売掛債権の金額が小さいことです。

売掛債権の金額が小さいと、ファクタリング会社側としても利益が出づらく、利用を拒否します。

そのため個人事業主の方がファクタリングを申し込む際には、ある程度まとまった金額の売掛債権で申し込みをするようにしましょう。

50万円前後の売掛債権ならば、確実にファクタリングが可能です。

ただ近年は小口債権専門のファクタリング会社も登場しています。

数万円の売掛債権でも買取対応しているファクタリング会社も存在するため、少額の売掛債権しかお持ちでない場合はそのようなファクタリング会社に問い合わせてみましょう。

ポイント③売掛先と長年の取引関係にある

個人事業主の方の場合ですと、単発で企業から依頼を受け、業務を行うこともあるかもしれません。

しかしながらファクタリングでは債権を確実に回収するために、売掛先との取引関係年数が重視されます。

法人相手とは言え単発での業務契約ですと、報酬(売掛金)がきちんと支払われない可能性もあるため、ファクタリング会社によっては審査落ちとなってしまいます。

そのためファクタリング会社に売却する売掛金は、長年の取引関係にあり、支払いの滞納などがない優良債権にするようにしましょう。

反対に、多少金額が低くても優良債権ならば、問題なく買取に対応してくれることもあります。

ポイント④信用力をあげる

ファクタリング契約の際には、ビジネスパーソンとしての信用も重視されます。

個人事業主の方が信用力を上げるには、以下の方法が考えられます。

・ホームページや名刺を作成する
・事業計画書を作成する
・ファクタリングに必要な書類は不備なく用意する

個人事業主の方がファクタリングを利用する際の必要書類

契約書をまとめる

続いて個人事業主の方がファクタリングを利用する際に、用意すべき書類を解説して参ります。

・売掛先との関係が証明できるもの(業務委託契約書・請求書・発注書など)
・入出金が確認できる通帳のページ
・印鑑証明書
・身分証明書
・開業証明書

事前に用意しておけば、信用できるビジネスパーソンと見られ、審査に有利に働くと考えられます。

不備がないように、確認しておきましょう。

個人事業主の方がファクタリングを利用するメリットとは?

ファクタリングで資金調達をして喜ぶ二人

個人事業主の方がファクタリングを利用するメリットとしては、以下の点が挙げられます。

・審査が緩い
・即日で資金調達ができる
・生活費に利用できる
・取引先にバレない

順番に詳しく解説していきましょう。

①審査が緩い

冒頭でも述べた通り、ファクタリングは融資ではなく、銀行融資ほど厳しい審査は行われません。

ファクタリング利用時の審査では主に取引先の信用情報と売掛債権の質(金額や回収リスクなど)が重視されます。

したがってファクタリングならば信用情報が低く、銀行融資の審査落ちとなってしまう個人事業主の方でも問題なく利用することができます。

また税金や保険料などを滞納している場合でも、審査落ちになることはありません。

②即日で資金調達ができる

ファクタリングは審査が緩いため、調達スピードが速いのも特徴です。

取引先の信用情報に問題が無ければ、申し込んで即日中に資金調達をすることができます。

【関連記事】ファクタリングを即日中に行うために必要なこと

③生活費に利用できる

銀行融資やビジネスローンは調達金に利用制限があり、融資された資金を事業主の生活費に利用することはできません。

特に個人事業主の方は業務と生活が密接に関わっているため、

「融資したお金を生活に費やすのではないか…」

と勘繰られ、審査落ちとなってしまいます。

一方でファクタリングは資金の利用用途に制限がないため、生活費に充てることも可能です。

またファクタリングを利用しても信用情報に記録されることはありません。

そのためキャッシングやカードローンを利用と併用することもできます。

④取引先にバレない

信用が低く、立場が弱い個人事業主の方は、取引先からの信用を失ってしまうと契約を打ち切られてしまう可能性があります。

「資金繰りに困っている」

「生活費が苦しい」

ということは取引先には知られたくはないでしょう。

一方でファクタリングの2社間取引ならば、取引先にバレることなくファクタリングをすることが可能です。

したがって取引先からの信用を失うことなく、ファクタリングをすることができます。

個人事業主がファクタリングを利用するデメリット・注意点

モノクロの事業主の画像

個人事業主の方がファクタリングを利用する際には、「審査落ち」になる可能性が高いということを重々承知しておきましょう。

法人相手の売掛債権を有していたとしても確実にファクタリングができるとは限らず、ファクタリング会社によっては個人事業主からの申し込みを拒否することも考えられます。

また個人事業主の方がファクタリングをする最大のデメリットは、

「3社間ファクタリングが利用できず、必然的に2社間取引になる」

という点です。

3社間ファクタリングとは「ファクタリング会社」と「事業者」、そして「取引先」で債権譲渡契約を行い、ファクタリングをするという方式です。

3社間ファクタリングでは取引先から債権譲渡承諾を得る必要があります。

しかしながら現実的に、手間がかかるため取引先が個人事業主からの債権譲渡の申し出を快諾するとは考えづらく、個人事業主の方は2社間ファクタリングが必然となります。

取引先へ債権譲渡承諾を依頼すること自体、取引先からの信用を失ってしまうことにもなりかねません。

また2社間取引は3社間取引に比べると手数料が高いという点に、注意してください。

個人事業主の方がファクタリングの審査落ちになる理由

最後に個人事業主の方がファクタリングの審査落ちになる、よくある理由をご紹介します。

・個人事業主は債権譲渡登記が不可能だから
・金額が少額
・取引先の信用情報が低い

以上の3点が、個人事業主の方がファクタリングの審査落ちになってしまう理由として挙げられます。

一方で国保や税金などを滞納してしまっていても、ファクタリングの審査落ちになることはありません。

債務超過になってしまっている場合でも、安心してファクタリングの利用をすることができます。

まとめ

ビジネスマンの持ち物

個人事業主の方でも、法人相手の売掛債権を有していればファクタリングを利用することができます。

ファクタリングは借入ではないため、信用情報が低い個人事業主の方でも資金調達が可能です。

とは言え売掛債権が少額で、未回収リスクが高い個人事業主の利用を敬遠するファクタリング会社が多いのも事実。

そのため個人事業主の方がファクタリング会社を利用する際には

・ファクタリング会社が個人事業主に対応しているか確認する
・長年の取引関係にある売掛債権をファクタリングする
・事前に必要書類を用意するなど、信用力を上げる

といったことに注意して申し込みをするようにしましょう。

また個人事業主の方がファクタリングをする場合、必然的に2社間ファクタリングになるという点にも注意しなければいけません。